数日前アセビの葉をとりに登った裏山のヤマモモの木です。ぼくが木登りをしたように見えますが、1メートル足らず登っただけ。孫のために「この枝にツリーハウスをつくってやろう」と思ったこともありますが、孫は成長するしおじいちゃんは歳をとるので、もう無理でしょう。それにそんな低いツリーハウスでは見向きもされないでしょう。夢のまま終りそうです。そんなことが、ぼくらの人生にはこぼれそうなほどあるんでしょうね。
道子さんが「芙蓉の花が咲いたよ」というので裏の山で写真に収めました。
新田次郎に『芙蓉の人』という小説があります。明治時代。民間人の野中到が、富士山頂で越冬して気象観測をした話です。新田は妻の野中千代子という明治の女性を描くために、この作品を書きました。千代子は芙蓉の花が好きで、自分の日記を『芙蓉日記』と名付けていたそうです。こんな花だったんですね。しばらく黙って見ていたい。
大志くんたちが来て鉄板焼きをするというので、うちの畑でとれた野菜も焼きました。ナスビ、ピーマン、タマネギ、ジャガイモ、ニンニク、ニンジン、それにカボチャも収穫して切り、サツマイモも試し掘りして加え、サラダにはトマト、キュウリ、大葉を添え、デザートにスイカを出しました。「畑ってすごいな」と思います。