104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

G1クライマックス2005

2005年08月15日 11時46分33秒 | Pro-Wrestling
 蝶野正洋が五度目の制覇を成し遂た今年のG1.7月には橋本真也氏が急逝ということもあって、闘魂三銃士の残りとしては負けられない一戦ではなかったのでしょうか? 前の7.26代々木大会では、これまた闘魂三銃士・全日本の武藤敬司が第三世代の小島聡に一歩及ばず三冠奪取を成しえませんでした。このとき、蝶野もRODの助っ人として出場。間接的に同じリングに立つことになりました。

 そして、今年のG1クライマックス。天山広吉の3連覇や川田利明藤田和之らの参戦、そして棚橋弘至中邑真輔ら若手の台頭など、下馬評での蝶野はほとんど話題になりませんでした。シリーズも藤田が全勝で予選を突破するなど「藤田の優勝は間違いなし」と思われていました。事実、それほど藤田は強かったです。そんな中で蝶野は着実に勝ち星を上げ、決勝へ進出し、優勝しました。あまりにも淡々としているように感じるのは蝶野にとってはこれまで4度も通ってきた道だからではないでしょうか。

 決勝の試合運びも蝶野の勝ちだったと思います。入場から橋本の「爆勝宣言」と自身の「CRUSH」をミックスさせた曲で入り、観客を味方に付けました。垂直落下DDTを出すなど橋本を意識しまくった展開だったと思います。「橋本のおかげで勝てた」と思われる方も多いと思います。それは間違いではありません。しかし、勝ったのは間違いなく蝶野正洋です。

 この結果は新日所属の選手が辛くも優勝したとして収拾はつきましたが、まだ蝶野がトップを張っているという問題も露呈したと思います。全日では小島が台頭、NOAHでも小橋や秋山というようにフロント兼選手という人間が団体のトップを張っているというのはありません。ここらへんが新日の脆さではないでしょうか。タレントは業界一多いのですから。


 その他の試合については、やはり鈴木みのるケンドー・カシン、川田利明といった外部選手が光ったと思います。ただ、個人的な感想としては03年の秋山準、昨年の佐々木健介天龍源一郎高山善廣、鈴木みのるらに比べるとちょっと地味だったかなと。まぁ全日とかNOAHが最近活気付いてたのもあると思いますが。もっと新日の選手が盛り上げていくべきかなと思います。藤波に頼らずに。