NHK交響楽団の定期演奏会に行きました。
コンサートは久しぶりです。
指揮者はアンドレ・プレヴィン氏。
N響定期ではお馴染みです。
曲目は
プレヴィン:オウルズ(日本初演)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調
プレヴィン氏は以前、
N響とモーツァルトを演奏するのが
とても楽しみだということを言っていました。
私が過去に聴いた演奏もモーツァルトが
多かったように思います。
古典派が得意、というイメージがあったので
ショスタコーヴィチをどう指揮するか
期待半分、不安半分でした。
でも良く考えてみれば、プレヴィン氏は
ピアニストとしてジャズも演奏しますし、
作曲もしますので、近・現代曲?も
得意なはずなんですね。
いや~素晴らしい演奏でした。
ショスタコの5番は何度も聴いていますが
今までで最高の演奏でした。
私はN響の演奏技術は世界的に見ても
超一流だと思っていますが、
定期の時は、やはり指揮者によって
むらがあります。
でもプレヴィン氏とは何度も共演してますので、
息もピッタリでした。
今年80歳で足元もおぼつかなく
座ったままの指揮ですが、
N響だからこそ氏の意図を汲み取って
表現できたのでしょう。
第2楽章でピッツィカートがあんなにきれいに
揃うのもあまり聴いたことがありません。
そして、なんと言っても第3楽章のラルゴ!
静謐で緊張感があり、アンサンブルも見事で
まさに息を呑むような美しさでした。
私の中で、プレヴィン氏のイメージ一新です。