前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

刑事コロンボ 『殺しの序曲』

2021-01-09 15:28:15 | テレビ番組
NHK-BSで「刑事コロンボ」が毎週再放送されていますが
先日、コロンボシリーズで一番好きな作品『殺しの序曲』が放送されました。
(一番好きといっても全作品観ているわけではないですが)


(オリジナルは1977年放送・第40話)


人口上位2%の知能指数(I.Q.)を持つ者だけが入れる国際的なクラブ
「シグマ協会」の会合中に起きた殺人事件。

犯人の会計士は、自分の不正を暴こうとした共同経営者の友人を殺害。
メンバーと談笑中に殺人が行われたようなトリックを用意していますが、
その天才が考えた巧妙なアリバイ工作をコロンボが解いていきます。


日本語版の『殺しの序曲』というタイトルは
チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」のレコードがトリックに使われ
作品中も頻繁に曲が流れるからですが、なかなか"粋"なタイトルですね。


物語に出てくる「シグマ協会」は、高I.Q.団体「メンサ」がモデルだと思いますが
犯人役を務めたセオドア・ビケル(バイケル)さんもメンサの会員だったようです。


彼は作中で「I.Q.が高いこと(天才)」故の苦悩(十字架)について吐露し
彼ら(シグマ協会会員たち)を「退屈でエキセントリックなだけだ」と評します。
しかし、そんな彼ら(天才たち)の中でも"自分が一番だ"というプライドが垣間見れます。

コロンボがトリックを一つ一つ暴いていき、最後に犯人を追い詰める場面では
正にその"プライド"を利用して、彼から「自供」を導き出します。


この辺り、他の作品とは違った犯人との丁丁発止も、この作品が好きな所以であります。
(そして自分のトリックを見破ったコロンボに対する感嘆の言葉も)


ちなみに、物語途中に出てくる
秤を1回だけ使ってニセ金貨を見つけ出す問題とかも面白いですよ。
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