ULTRAVOX『RETURN TO EDEN』ライブCD&DVDの続きです。
日本でのULTRAVOXの紹介のされ方は、
80年代初頭のエレクトロニック・ロック、テクノ・ポップ等の台頭や
洋楽ブームの中のから出てきた(若干マイナーな)一バンド、といったところだと思います。
(むしろ「そんなバンド全く知りません」という方の方が多いかな)
事実、私が知ったのもそんな感じです。
サントリーウィスキーのCMに使われた曲(New Europeans)を聴いたのがきっかけです。
(三宅一生がヘリコプターに乗ったカッコいいCMでした)
ただ、自分にとっては、そのような"括り"には留まりませんでした。
ULTRAVOXの歴史は大きく3期に分けられます。
第1期:ジョン・フォックス(John Foxx)がフロントを務めた期間
第2期:ミッジ・ユーロ(Midge Ure)がフロントを務めた期間
第3期:一部メンバーが脱退した以降
私にとっては第2期、その中でも3枚のアルバム
『VIENNA』(1980年)
『RAGE IN EDEN』(1981年)
『QUARTET』(1982年)
を出した約2年間が全てです。
その期間こそが私にとってのULTRAVOXです。
『VIENNA』は全英チャート2位となるヒットとなりました。
シンセサイザーを多用した作品でありながら"抒情的"と評されたのは
アルバムタイトル曲「Vienna」の美しい旋律と幻想的なPV、
キーボード奏者ビリー・カーリー(Billy Currie)が奏でるヴァイオリン!
そして『VIENNA』というタイトルからくるイメージが大きいと思います。
今回の再結成によるライブツアー名『RETURN TO EDEN』は
第2期の2ndアルバム『RAGE IN EDEN』(邦題:エデンの嵐/1981年)
の曲を中心に構成されたからだと思われますが
一般的な知名度の高い『VIENNA』からの曲もかなり演奏されています。
どの曲も原曲に近い(というか殆どそのまま)アレンジです。
ライブのオープニングは、その『VIENNA』に収録されている「Astradyne」という
7分近くあるインストゥルメンタルです。
金属的なパルス音が続く中、ピアノの音を模した即興的な旋律が重なり
バスドラムの鼓動をきっかけにシンセサイザーの旋律が溢れ出てきます。
そしてビリーがエレクトリック・ヴァイオリンを手にした時の大歓声。
黒のスーツでスモークとバックライトの中、ヴァイオリンを弾く姿のなんというカッコよさ!
若かりし頃好きだったバンドが時を経て再結成することはよくありますが
どなたも皆「今聴いてもカッコいい!」と思うでしょう。
(自分が好きなものが一番カッコいいのは当然のことです)
でも、それとは全く違うのです。このライブ映像を観て感じました。
「今でも」ではなく「今こそ、最高なのだ!!」
ULTRAVOXとはおよそ30年前に出会い、そしてそれは
自分にとって「カッコいいこと」「美しいこと」の基準になりました。
その後、音楽に限らず美術や映画、舞台など様々なものと出会い
その幾つかは新たに自分の「カッコいいリスト」「美しいリスト」に加わりました。
でもその道は、ULTRAVOXから連綿と続いていたのです。
まだ中学生だったあの頃、私は30年後のこの「カッコよさ」を観ていたのだ。
遥か30年先の姿を幻視し憧れていたのだ。
私はようやく、真にULTRAVOXを感じることができる年齢になったのだ。
"今の時代でも十分通用する"だとか
"時代が追いついた"などという陳腐な言い方はしたくはありません。
演奏者の年齢も、聴き手の年齢も、今が最も相応しい。
正に「大人の音楽」。そう思えてなりません。
The feeling has gone only you and I.
It means nothing to me.
This means nothing to me.
Oh Vienna.
でも、30年前からULTRAVOXが私にとって"神"である理由は別にあります。
果たして言葉にできるかどうか・・・。
日本でのULTRAVOXの紹介のされ方は、
80年代初頭のエレクトロニック・ロック、テクノ・ポップ等の台頭や
洋楽ブームの中のから出てきた(若干マイナーな)一バンド、といったところだと思います。
(むしろ「そんなバンド全く知りません」という方の方が多いかな)
事実、私が知ったのもそんな感じです。
サントリーウィスキーのCMに使われた曲(New Europeans)を聴いたのがきっかけです。
(三宅一生がヘリコプターに乗ったカッコいいCMでした)
ただ、自分にとっては、そのような"括り"には留まりませんでした。
ULTRAVOXの歴史は大きく3期に分けられます。
第1期:ジョン・フォックス(John Foxx)がフロントを務めた期間
第2期:ミッジ・ユーロ(Midge Ure)がフロントを務めた期間
第3期:一部メンバーが脱退した以降
私にとっては第2期、その中でも3枚のアルバム
『VIENNA』(1980年)
『RAGE IN EDEN』(1981年)
『QUARTET』(1982年)
を出した約2年間が全てです。
その期間こそが私にとってのULTRAVOXです。
『VIENNA』は全英チャート2位となるヒットとなりました。
シンセサイザーを多用した作品でありながら"抒情的"と評されたのは
アルバムタイトル曲「Vienna」の美しい旋律と幻想的なPV、
キーボード奏者ビリー・カーリー(Billy Currie)が奏でるヴァイオリン!
そして『VIENNA』というタイトルからくるイメージが大きいと思います。
今回の再結成によるライブツアー名『RETURN TO EDEN』は
第2期の2ndアルバム『RAGE IN EDEN』(邦題:エデンの嵐/1981年)
の曲を中心に構成されたからだと思われますが
一般的な知名度の高い『VIENNA』からの曲もかなり演奏されています。
どの曲も原曲に近い(というか殆どそのまま)アレンジです。
ライブのオープニングは、その『VIENNA』に収録されている「Astradyne」という
7分近くあるインストゥルメンタルです。
金属的なパルス音が続く中、ピアノの音を模した即興的な旋律が重なり
バスドラムの鼓動をきっかけにシンセサイザーの旋律が溢れ出てきます。
そしてビリーがエレクトリック・ヴァイオリンを手にした時の大歓声。
黒のスーツでスモークとバックライトの中、ヴァイオリンを弾く姿のなんというカッコよさ!
若かりし頃好きだったバンドが時を経て再結成することはよくありますが
どなたも皆「今聴いてもカッコいい!」と思うでしょう。
(自分が好きなものが一番カッコいいのは当然のことです)
でも、それとは全く違うのです。このライブ映像を観て感じました。
「今でも」ではなく「今こそ、最高なのだ!!」
ULTRAVOXとはおよそ30年前に出会い、そしてそれは
自分にとって「カッコいいこと」「美しいこと」の基準になりました。
その後、音楽に限らず美術や映画、舞台など様々なものと出会い
その幾つかは新たに自分の「カッコいいリスト」「美しいリスト」に加わりました。
でもその道は、ULTRAVOXから連綿と続いていたのです。
まだ中学生だったあの頃、私は30年後のこの「カッコよさ」を観ていたのだ。
遥か30年先の姿を幻視し憧れていたのだ。
私はようやく、真にULTRAVOXを感じることができる年齢になったのだ。
"今の時代でも十分通用する"だとか
"時代が追いついた"などという陳腐な言い方はしたくはありません。
演奏者の年齢も、聴き手の年齢も、今が最も相応しい。
正に「大人の音楽」。そう思えてなりません。
The feeling has gone only you and I.
It means nothing to me.
This means nothing to me.
Oh Vienna.
でも、30年前からULTRAVOXが私にとって"神"である理由は別にあります。
果たして言葉にできるかどうか・・・。