老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

老いに抗う・・・・

2021-06-22 14:56:50 | 老いびとの聲
1747 老いに抗う・・・・


老いに抗い生きる
そう思って生きてきたつもりだが
老い往く老いに抗いきれないことに気づかされた

鏡は顔を映す
鏡に映った老いの顔は
しわ、シミの「かげ」(註1)が目立つ

鏡に映った老けた顔は
俺の顔ではない、と叫びたい

認知症老人は
鏡に向かい
鏡に映った顔を見て
「お前は誰だ!」、と怒った声で話す

老いに抗うことはできない
老いは「喪失」の齢(とき)

「できていた」ことが「できなく」なり
足の運びは悪くなり 杖に頼り階段を上がる
ご飯の飲み込みだけでなく
頭の飲み込みも悪くなった

抗えない躰の衰えに負けじと
老いに抗い生きる自分

まだまだこれから・・・・

(註1)福島県鏡石町に「鏡沼」という沼がある
    「かげぬま」と呼ばれている



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