老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

告白

2021-07-18 05:12:40 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1750 告白


誰にも言えないこと
人には言えない秘密を抱えている
 
棺に入る最後の最後まで
秘密を抱えて逝く

釜のなかで骨になった瞬間
秘密は消え去る

大人になれきない「小児」病
大人になりきれないまま老いを迎えた

「浦島太郎」は玉手箱を開けた瞬間
白髪の老人となり
残酷にもこの世に知る人もなく
孤独の身となった

「どこでもドア」があったら
13歳の頃の世界に戻り
やり直しをしたい
そんな妄想を抱いたところで
時間を巻き戻すことはできない

自分の最大の欠点は
最後までやり遂げる、という達成感を得てこなかったこと
「仕方がなかった」、と言い訳や諦めの気持ち
その脆弱な性格が
青い鳥症候群でもあった

残り少ない人生(時間)にあるいま
最後の最後になった
最後の場面で
何かをやり遂げる喜びを味わうことができるか

ボケてきたな、と他人から言われたら
ケアマネジャーの仕事は終わりにしたい
令和3年10月に
通院等乗降介助を中心とした訪問介護事業所を開設しよう、と思っている

歩けなくなった老人、週3回透析に通う老人たち
自宅のドアから外へ出ることは容易ではない
「どこでもドア」 のように
行きたいところへ行けるようサポートしていけたら

病気一つしていない70歳の男性老人
白内障手術を受け、視野は爽快 ばっちり見える
介護職員初任者研修(昔のヘルパー2級)を受講し8月末に修了する

70歳 66歳の老人を仲間にし
通院等乗降介助を始める
自分は管理者として加わる
老いた者ばかりの訪問介護事業所

病気や障がいを抱えた老人、障がい者
行きたいところへ行ける
行きたいところへ行く
それは生きたいにつながる新天地