老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

元気(犬)になりたい

2021-07-20 17:39:33 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1751 元気(犬)になりたい


「元気
8歳のbeagle犬 元気君のことである
悩みがなそうな顔で 寝ている元気
そんなことはない 元気(犬)だって悩みはある

留守番隊長で
昼間は「ひとり」で警備してくれる
不審者の足音が聞こえると
「ワンワン」と吠えまくる

それ以外の時間は「眠り姫」ならぬ
「眠狂四郎」の世界に浸っている

悩みがいっぱいの自分
「元気(犬)になりたい」
寝ているときが至福の世界

眠りは逃避の世界でもある
眠りから覚め
現実に戻り 
立ちはだかる絶壁を
登らねば・・・

そう思いながらも
崖っぷちから転落する自分

元気のためにも

自分のためにも
壁を攀じ登るのだ