老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

同じ話を繰り返す

2020-12-15 20:42:03 | 老いの光影 第8章 認知症老人の世界
1733 同じ話を繰り返す



いま話したことを 忘れてしまう
同じ話を、また繰り返し話をする
とめどもなく話が続く 終わりのない話

家族にしてみたら
同じ話を繰り返し繰り返し聞かされると 疲れてしまう
いま話したことを忘れてしまい 何度も尋ねられると 疲れてしまう

認知症老人にとり 
いま話したことを 忘れてしまうから
同じ話を繰り返しされても
認知症老人にとっては
いま、はじめて話をしたと思っている

いつも聞かされている家族は
つい「さっきもその話を聞いた」「これでその話は何回目?」、と言ってしまう

介護従事者は家族と同じ言葉を話してはならない
介護従事者は何度同じ話を聞かされても
介護従事者は役者になったつもりで
「はじめて聞いたような表情で聞く」





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2 コメント

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昔の事は覚えているので (otomechan)
2020-12-17 13:13:24
今日は。
私も認知の母に対して役者をしていましたからよく分ります。
それと、昔のことはとても良く覚えているので、
小学校の時や、女学校の時の話しをこちらから聞くと
嬉々として、何度でも話してくれましたね。
毎晩、おはじきとか昔の遊びもしました。
そんな時の母はとても可愛かったです。
いつもこのブログで父母を懐かしんでいます。
有難うございます。



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昔懐 (星光輝)
2020-12-19 08:38:12
おはようございます!
人間は誰も
人生のなかで一番輝いているときがある
それは仕事なのか
子育てなのか
恋しているときなのか
認知症になっても
輝いているときの自分は忘れていない
思い出を共有しているのって
幸せですよね
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