老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

215;白い雲と星

2017-06-22 05:04:27 | 春夏秋冬
天国に逝かれた松さんの家を訪れた

祭壇には花がたくさん飾られ
その真ん中に松さんの遺影が
微笑んでいる松さんが
無言に話しかけてくるよう
でも 話すことは出来なく
いつも松さんが坐っていた場所が
ぽっかりと穴があいたような
寂しさを感じてしまった
人間 自分が死ぬことの恐怖よりも
時間の流れとともに
自分の存在を忘れ去られてしまう
その怖れの方が恐く寂しさを感じる

白い雲 或いは夜空に輝く星を
見たとき
あなたを偲んだときに
あなたは私の心に生き還る


最新の画像もっと見る

コメントを投稿