老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

介護とは ⑱{基本動作を把握することが凄くすごく大切}

2020-06-29 05:04:03 | 介護の深淵
1582 介護とは ⑱{基本動作を把握することが凄くすごく大切}



赤ちゃんが「おぎゃあ」と産声を上げ
最初は「仰向け」で寝ている

次は、仰向けから「寝返り」を行い、うつ伏せになる。

うつ伏せから「ずり這い」をする(最初は前ではなく後ろにずり這いをする)

ずり這いから「這い這い」が力強くできるようになる。

這い這いから「高這い」になる。

高這いから「立ち上がり」をする。

立ち上がりから「つかまり立ち」をする。

つかまり立ちから「歩く」。

これが仰向けから歩くまでの人間の基本動作の過程を、もういちどまとめてみた。

仰向け 👉 寝返り 👉 うつ伏せ 👉 這い這い 👉 高這い 👉 立ち上がり 👉 つかまり立ち 👉 立つ 👉 歩く

赤ん坊、幼児の動作と介護用ベッドを使用している老人の動作と、大まかにみると同じ過程をたどる

老人の場合(要介護認定調査の項目にもある)
❶寝返り 👉 ❷起き上がり 👉 ❸座位保持 👉 ❹立ち上がり 👉 ❺立つ(つかまり立ち) 👉 ➏歩行

ケアマネジャーや介護職員は、老人は❶から❻までの動作のなかで、
老人が自分で「できる」動作と、手助けをすれば「できる」動作、「できない」動作を見極めることで
介護の仕方(介護のかかわり方)が変わってくる。


自分で「たちが上がり」ができるのに、介護者が立たせてしまったら、老人は自分で「立ち上がろう」とはしなくなる。
自分で立ち上がらなければ、「立つ」という行為へつながっていかなくなる。

❶から❺までの基本動作のなかで
要介護老人ができにくい動作は、❷起き上がり である。
❸や❹、❺はできても❷は容易にできない老人が多い

❶は、ベッド柵(サイドレール)につかまれば「できる」
❷「ひとりで起き上がりができるかできないか」、まず老人に尋ねることである。
「できない」と返答されたとき、介護者は老人の背中に手を当てながら、起き上がりの介助を行う。
その際、老人はどのくらいの腹筋力(起き上がる力)があるのか、
介護者は背中に当てた手で感じ取ることが大切。

介護者は10の力(全介助)で起き上がりをし続けると、
老人はいつまでたっても起き上がりはできない。
介護者は10の力を抜きながら8,6,4というように
老人が少しでも自分の力で起き上がりができるよう支援していく(介護者の力を抜いていく)ことである。

「ひとりでできる」「できない」だけの視点だけでなく
「手助けすればできる」という把握(観察眼)が求められる(介護職員、ケアマネジャー)。
「手助けすればできる」は、この先「ひとりでできる」よう支援していくことにある。


一連の排せつ行為の場合 ❸❹❺の基本動作が関わってくる 👉 「 介護とは ⑲」で書いていきたい








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