BSNHK 『ラストドライブ』を鑑賞した。
ドイツでは元ソーシャルワーカー、元消防士、看護師などの人たちがボランティアで、ホスピスで生活して
いる末期癌などの人に対し、最後(最期)に行きたいところへは何処かを聴きだし、その願いを叶えていく。
海やレストランや自宅など本人が希望しているところへ外出することができる。
車は救急車をモデルにし酸素機器やストレッチャーなども装備されている。
砂浜を容易に移動できるタイヤが太い車いすはオランドの海岸にあるレストランで無料で貸し出しをしてく
れる。日本ならば「それは無理」、と言われるような状態でも、行きたいところへの願いを叶える。
1965 躰(み)の置き場がない
深夜0時23分に眼が覚めた。
躰(からだ)がだるくて眠れない。
自分の躰ではない、と思うほど
躰(み)の置き場がなかった。
躰は疲れ切り
ただ、ただ眠りたいはずなのに、眠れない。
起き出して、居間のソファーに背もたれながらいたが眠れない。
躰はだるく眠れない。
頭は朦朧(もうろう)とし
唇や口のなかは渇き、水を欲していた。
昨日の11時頃 文乃さん(96歳)の訪問診療があり医師が訪れていた。
自分もその場に同席させてもらった。
躰は「く」の字に曲がり、仰向けにできないだけに、輸液の針を刺すのも難儀されていた。
ここ5日間は固形物を口にせず、100ccにも満たない水を飲んでいるだけ。
500mlの輸液で命がなんとか保てる。
医師は「あと1ヶ月持てるかな・・・・(輸液を止めたら1,2週間・・・・)」
一昨日は肩呼吸をしていたが、酸素を0.5から0.75に増やしてからは落ち着いた。
血圧も安定し110~120/70~80にある(100を下回れば、要観察と言われた)。
毎日2回(ときには3回)身体介護が入り、床ずれはできていない。
息子は吸い飲みで冷たい水を飲ませたり
冷たい水が滲みこんだ脱脂綿で唇を湿らせる
だるくて躰(み)の置き場がない文乃さん
唇、喉に水が滲みとり、笑みをみせる。
深夜の躰のだるさを感じた自分
文乃さんのことが思い浮かんだ。
「躰がだるい」「しんどい」、と訴えることもなく
ジッと横向きに寝ている。
眠っている時間が増えてきた。
ときどき目薬を点眼すると、眼は潤う。
躰は休息を欲しているのだが
躰はだるすぎて眠れない。
自分以上に
文乃さんは躰はだるくても無言のまま。
特に脚のだるさはひどく両脚を切りたいくらい。
でも、文乃さんを見倣い「へこたれてはならない」、と
そう思い、床に就いた。
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