老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

紙パンツにオシッコはしたくない

2022-01-20 18:12:03 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1778 トイレで用を足したい



犬も歩けば元気になる

人間何の拍子で怪我をするかわからない
北舟婆さん(95歳)は立ち上がるときに
左足をグニャと挫き足首を骨折してしまった

ひと月ほど入院し自宅復帰となった
介護用ベッドの脇に
ポータブルトイレを置いた。
彼女は「ポータブルトイレではしたくない」と、頑として拒否した。

息子が作ってくれた手すりを伝いながら
トイレに行く、と話す。
退院した、その日から

躰を「く」の字に曲げ必死に歩く姿というより
生きる姿に脱帽です

普通ならば「足首が痛い」「無理して歩いて同じところを骨折したら困る」、ということで
紙パンツ或いは紙オムツに甘えてしまう
夜中に2、3回起きトイレに行く
息子はベッドの脇で寝ていて
その都度起き、トイレまで老母を見守りをしている

本人が嫌なものはさせたくない、と息子は話す。

自分の足で歩き、トイレに行く
自分のことは自分でする
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