秋暁や ちあきの唄の 沁みる朝
(しゅうぎょうや ちあきのうたの しみるあさ)
16155 【季語】 秋暁 【季節】 三秋
紅とんぼ ちあきの唄に しんみりと
(あかとんぼ ちあきのうたに しんみりと)
16156 【季語】 紅とんぼ 【季節】 三秋
長き夜に 一人聞き入る ちあき演歌
(ながきよに ひとりききいる ちあきうた)
16157 【季語】 長き夜 【季節】 三秋
曼珠沙華 蘂の細さに 惑わされ
(まんじゅしゃげ しべのほそさに まどわされ)
16158 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
曼珠沙華 秋桜と共に 門の隅
(まんじゅしゃげ こすもすとともに もんのすみ)
16159 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
窓の外 東へ流れる 秋の雲
(まどのそと ひがしへながれる あきのくも)
16160 【季語】 秋 【季節】 三秋
窓の外 一人眺めし 秋の暮
(まどのそと ひとりながめし あきのくれ)
16161 【季語】 秋 【季節】 三秋
手を打てば 飛沫激しき 秋の鯉
(てをうてば しぶきはげしき あきのこい)
16162 【季語】 秋 【季節】 三秋
酒が欲し 月齢二十日の 今日の月
(さけがほし げつれいはつかの きょうのつき)
16163 【季語】 月 【季節】 三秋
露の身に 関節の動き 理解せし
(つゆのみに かんせつのうごき りかいせし)
16164 【季語】 露 【季節】 三秋
目薬に 混じりて落つる 泪露
(めぐすりに まじりておつる なみだつゆ)
16165 【季語】 露 【季節】 三秋
道なくば 停まれ天には 秋の月
(みちなくば とまれてんには あきのつき)
16166 【季語】 秋 【季節】 三秋
風吹かば 産毛に感ず 冷ややかさ
(かぜふかば うぶげにかんず ひややかさ)
16167 【季語】 冷ややか 【季節】 仲秋
秋澄むや 云うに言われぬ ことばかり
(あきすむや いうにいわれぬ ことばかり)
16168 【季語】 秋澄む 【季節】 三秋