日向ぼこ 祖母の死を知る 夢見かな
(ひなたぼこ そぼのしをしる ゆめみかな)
17704 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬
煤逃げや 空の財布と 散歩する
(すすにげや からのさいふと さんぽする)
17705 【季語】 煤逃げ 【季節】 仲冬
枯葉踏み 靴底に知る 団栗を
(かれはふみ くつぞこにしる どんぐりを)
17706 【季語】 枯葉 【季節】 三冬
妻頼り どうにかなるさ 年の暮
(つまたより どうにかなるさ としのくれ)
17707 【季語】 年の暮れ 【季節】 仲冬
まだ抜けぬ 無頼の過去の 冬の夢
(まだぬけぬ ぶらいのかこの ふゆのゆめ)
17708 【季語】 冬至 【季節】 三冬
借金なし 一つの取得 冬旱
(しゃっきんなし ひとつのとりえ ふゆひでり)
17709 【季語】 冬 【季節】 三冬
カレンダー 壁から落ちて 年惜しむ
(かれんだー かべからおちて としおしむ)
17710 【季語】 年惜しむ 【季節】 仲冬
靴買いて 慣らしに履きぬ 年の暮
(くつかいて ならしにはきぬ としのくれ)
17711 【季語】 年の暮れ 【季節】 仲冬
門松や 枯葉舞い降り 積もりけん
(かどまつや かれはまいおり つもりけん)
17712 【季語】 枯葉 【季節】 三冬
天気図の 読めぬ予報士 冬旱
(てんきずの よめぬよほうし ふゆひでり)
17713 【季語】 冬 【季節】 三冬
寒椿 ポツリと落ちる 散歩道
(かんつばき ぽつりとおちる さんぽみち)
17714 【季語】 寒椿 【季節】 晩冬