俺流俳句 「いちらくいちらく」

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          千秀

薄氷

2018年02月08日 | 俳句

薄氷や ハイヒールの跡 ひび割れが
(うすらひや はいひーるのあと ひびわれが)
19245 【季語】 薄氷 【季節】 初春


公園の トイレに張りし 薄氷
(こうえんの といれにはりし うすごおり)
19246 【季語】 薄氷 【季節】 初春


薄氷 お小水掛け 溶け流れ
(うすごおり おしょうすいかけ とけながれ)
19247 【季語】 薄氷 【季節】 初春
小水(おしょうすい)=小便


手洗いの コックも凍る 寒さかな
(てあらいの こっくもこおる さむさかな)
19248 【季語】 凍る 【季節】 晩冬


梅の花 紅染めて 三分咲き
(うめのはな くれないそめて さんぶざき)
19249 【季語】 梅の花 【季節】 初春


梅の花 違いあれども 我見つむ
(うめのはな ちがいあれども われみつむ)
19250 【季語】 梅の花 【季節】 初春


日輪を 目指して行けば 梅林へ
(にちりんを めざしていけば ばいりんへ)
19251 【季語】 梅林 【季節】 初春


冬薔薇 剪定されて 肌寒し
(ふゆそうび せんていされて はださむし)
19252 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬


冬薔薇 剪定されて 棘目立ち
(ふゆそうび せんていされて とげめだち)
19253 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬


薔薇の芽や 綱を張られて 水撒かれ
(ばらのめや つなをはられて みずまかれ)
19254 【季語】 薔薇の芽 【季節】 初春


寒菊や 幽明の道 別れ道
(かんぎくや ゆうめいのみち わかれみち)
19255 【季語】 寒菊 【季節】 三冬
幽明(ゆうめい)=死後の世界と、現在の世界。
冥土(めいど)と現世。幽界と顕界。


寒菊を 淋しく思う 我が居て
(かんぎくを さびしくおもう われがいて)
19256 【季語】 寒菊 【季節】 三冬


冬珈琲 眠りを誘い 死を誘う
(ふゆこーひー ねむりをさそい しをさそう)
19257 【季語】 冬 【季節】 三冬


朝散歩 耳千切るほど 冴え返る
(あささんぽ みみちぎるほど さえかえる)
19258 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


冬散歩 冷たき耳に 手を当てる
(ふゆさんぽ つめたきみみに てをあてる)
19259 【季語】 冬 【季節】 三冬


手を擦り 耳覆いても 春寒し
(てをこすり みみおおいても はるさむし)
19260 【季語】 春寒し 【季節】 初春


好きなんじゃ 鏡に写る 冬の顔
(すきなんじゃ かがみにうつる ふゆのかお)
19261 【季語】 冬 【季節】 三冬


早春の 陽射しに目覚む 旅心
(そうしゅんの ひざしにめざむ たびごころ)
19262 【季語】 早春 【季節】 初春


春立ちて まだ三日ばかり 春早々
(はるたちて まだみっかばかり はるそうそう)
19263 【季語】 春立つ 【季節】 初春


飛べもせぬ 孕み鳥かよ 肥満鳩
(とべもせぬ はらみどりかよ ひまんばと)
19264 【季語】 孕み鳥 【季節】 仲春


東風吹かば ほろ酔い醒まし 春延喜
(こちふかば ほろよいさまし はるえんぎ)
19265 【季語】 東風 【季節】 三春
平安時代の貴族・菅原道真は、
平安京朝廷内での藤原時平との政争に敗れて
遠く大宰府へ左遷されることとなった延喜元年(901年)。
東風吹かば、、=道真公の歌


二年ほど 落第すべし 楽大よ
(にねんほど らくだいすべし らくだいよ)
19266 【季語】 落第 【季節】 仲春




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