『村時雨 武庫の川辺の 葉も濡れて』
(むらしぐれ むこのかわべの はもぬれて)
『月待つや あしびきの山 夕時雨』
(つきまつや あしびきのやま ゆうしぐれ)
『君がこと 年は行くとも 忘れめや』
(きみがこと としはゆくとも わすれめや)
『朔の月 いつ輝くや 冬半ば』
(さくのつき いつかがやくや ふゆなかば)
『聖夜なら 言えそな気分 戀話』
(せいやなら いえそなきぶん こいばなし)
〔イエスな気分、ラブストーリー〕
『年の暮れ 心なき雨 しとど降る』
(としのくれ こころなきあめ しとどふる)
『年行きて 誕生祝い 何度でも』
(としゆきて たんじょういわい なんどでも)
『山眠る 瞼瞑れば 君が顔』
(やまねむる まぶたつむれば きみがかお)
『山眠る 耳を澄ませば 君の声』
(やまねむる みみをすませば きみのこえ)
『粕汁に 友の幼子 酩酊す』
(かすじるに とものおさなご めいていす)
『水鳥は 鳥肌立つは なかりしか』
(みずとりは とりはだたつは なかりしか)
『冬を聞く 池の畔の 松の葉に』
(ふゆをきく いけのほとりの まつのはに)
『戀うれども 妹会いがたき 冬の日よ』
(こうれども いもあいがたき ふゆのひよ)
『夕去れば 夢で見えん 冬の虹』
(ゆうされば ゆめでまみえん ふゆのにじ)
『冬の宵 酒飲まぬ人 猿に似て』
(ふゆのよい さけのまぬひと さるににて)
『冬の宵 一杯の酒 我が宝』
(ふゆのよい いっぱいのさけ わがたから)
『枯れ柳 ゆらゆら揺れて 風任せ』
(かれやなぎ ゆらゆらゆれて かぜまかせ)
『寒木は 明日を信じて しんしんと』
(かんぼくは あすをしんじて しんしんと)
『朔の月 オリオン三星 輝けり』
(さくのつき おりおんさんせい かがやけり)
『冬木の芽 人知らずとも 膨らみし』
(ふゆきのめ ひとしらずとも ふくらみし)
-2000
『寒木に 諸手を添えて 気を合わせ』
(かんぼくに もろてをそえて きをあわせ)
-2001
『冬の鳥 木の頂を 好むなり』
(ふゆのとり きのいただきを このむなり)
『ピーヒョロロ 澄んだ音色で 鳶が鳴く』
(ぴーひょろろ すんだねいろで とびがなく)
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