俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

夏の夢

2014年05月10日 | 写真教室 写真俳句紹介

揃い立つ チューリップの芯 余所余所し
(そろいたつ ちゅーりっぷのしん よそよそし)
16642 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春
JR塚口駅近く


堰を越え 逃げて行きたし 夏の夢
(せきをこえ にげていきたし なつのゆめ)
16643 【季語】 夏 【季節】 三夏
阪急岡本駅近く


紅白の 花びら淡し 猪の子等よ
(こうはくの はなびらあわし いのこらよ)
16644 【季語】 花 【季節】 晩春


生きるため 鼻に花付けし 子猪
(いきるため はなにはなつけし こいのしし)
16645 【季語】 花 【季節】 晩春


兄弟か 縞の流れや 夏の昼
(きょうだいか しまのながれや なつのひる)
16646 【季語】 夏 【季節】 三夏


乳飲む子 横になる子も 夏昼餉
(ちちのむこ よこになるこも なつひるげ)
16647 【季語】 夏 【季節】 三夏


写真のみのものです。
撮影場所は、阪急岡本駅近くの小川です。






夏の昼 四角い空に 観覧車
(なつのひる しかくいそらに かんらんしゃ)
16648 【季語】 夏 【季節】 三夏
天王子公園


夏の午後 事故の現場を 案内さる
(なつのごご じこのげんばを あないさる)
16649 【季語】 夏 【季節】 三夏
福知山線脱線現場
福知山線脱線事故の現場近くを子供達に案内してもらった。
後ろ姿のみのスナップの許可して貰った。


事故のビル 見上げば青き 五月空
(じこのびる みあげばあおき さつきぞら)
16650 【季語】 五月空 【季節】 仲夏


街角に 絡まり咲くや 桐の花
(まちかどに からまりさくや きりのはな)
16651 【季語】 桐の花 【季節】 初夏
阪急岡本駅近く


天に伸ぶ 桐の花から 鈴の音が
(てんにのぶ きりのはなから すずのねが)
16652 【季語】 桐の花 【季節】 初夏


紅薔薇 燃え立つ一輪 夏衣
(べにそうび もえたついちりん なつごろも)
16653 【季語】 夏 【季節】 三夏


聞こえ来る 幽かな響き 夏の音
(きこえくる かすかなひびき なつのおと)
16654 【季語】 夏 【季節】 三夏


並び立つ ワインボトルに 薫る風
(ならびたつ わいんぼとるに かおるかぜ)
16655 【季語】 風薫る 【季節】 三夏


壁伝う 灯りの先に 黒簾
(かべつたう あかりのさきに くろすだれ)
16656 【季語】 簾 【季節】 三夏


鳴く音すら テグス絡まる 時鳥
(なくねすら てぐすからまる ほととぎす)
16657 【季語】 時鳥 【季節】 仲夏


紅の 躑躅の花の 艶めかさ
(くれないの つつじのはなの なまめかさ)
16658 【季語】 躑躅 【季節】 晩春


陽の力 強まり行くや 五月空
(ひのちから つよまりゆくや さつきぞら)
16659 【季語】 五月空 【季節】 仲夏


客を呼ぶ 月夜の鳥か 夏の午後
(きゃくをよぶ つきよのとりか なつのごご)
16660 【季語】 夏 【季節】 三夏


捕らわれの 門柱冴えし 夏の空
(とらわれの もんちゅうさえし なつのそら)
16661 【季語】 夏 【季節】 三夏
JR尼崎駅近く


道脇の 躑躅の色香に 誘われて
(みちわきの つつじのいろかに さそわれて)
16662 【季語】 躑躅 【季節】 晩春


玄関先 客のもてなし 花と茶で
(げんかんさき きゃくのもてなし はなとちゃで)
16663 【季語】 花 【季節】 晩春


薄揚羽 風を凌ぐは 足力
(うすあげは かぜをしのぐは あしぢから)
16664 【季語】 揚羽 【季節】 三夏


いつの間か 節句も変わり こどもの日
(いつのまか せっくもかわり こどものひ)
16665 【季語】 こどもの日 【季節】 初夏
5月5日は、昔は女性の日だったとか・・・。


立夏とも なれば強きや その日射し
(りっかとも なればつよきや そのひざし)
16666 【季語】 立夏 【季節】 初夏


夏来る アベノハルカス そのリスク
(なつきたる あべのはるかす そのりすく)
16667 【季語】 夏来る 【季節】 初夏
天王寺
アベノハルカス・・・見ていると不安になる。アベノミクス・・これまた不安。



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