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夏の夢 孫でない孫 顔を出す
(なつのゆめ まごでないまご かおをだす)
19586 【季語】 夏 【季節】 三夏
見上げれば 青白き空 晴の秋
(みあげれば あおじろきそら はれのあき)
19587 【季語】 秋 【季節】 三秋
そうなのか すでに余録か 古希の秋
(そうなのか すでによろくか こきのあき)
19588 【季語】 秋 【季節】 三秋
バスケットも 秋田も同じ 秋一日
(ばすけっとも あきたもおなじ あきひとひ)
19589 【季語】 秋 【季節】 三秋
出来る奴 出世する奴 ああ処暑
(できるやつ しゅっせするやつ ああしょしょ)
19590 【季語】 処暑 【季節】 初秋
何せむに まずは昼寝ぞ 昼寝ぞよ
(なにせむに まずはひるねぞ ひるねぞよ)
19581 【季語】 昼寝 【季節】 三夏
盆帰省 二階の音の 元気良さ
(ぼんきせい にかいのおとの げんきよさ)
19582 【季語】 盆 【季節】 初秋
秋の夜は 日本列島 総灯り
(あきのよるは にほんれっとう そうあかり)
19583 【季語】 秋 【季節】 三秋
鯉が追う 亀助けるに 手出しなし
(こいがおう かめたすけるに てだしなし)
19584 【季語】 亀 【季節】 三夏
柘榴枯れ 醜態残せし 身の哀れ
(ざくろがれ しゅうたいのこせし みのあわれ)
19585 【季語】 柘榴 【季節】 仲秋
敗戦日 理不尽の極 負い目あり
(はいせんび りふじんのきわ おいめあり)
19573 【季語】 敗戦日 【季節】 初秋
秋立つに 閑居を迫る お化け雲
(あきたつに かんきょをせまる おばけぐも)
19574 【季語】 秋立つ 【季節】 初秋
音光 打ち上げ花火 遠目より
(おとひかり うちあげはなび とおめより)
19575 【季語】 打ち上げ花火 【季節】 初秋
好きなんだ 線香花火の 愛しさが
(すきなんだ せんこうはなびの いとしさが)
19576 【季語】 線香花火 【季節】 初秋
秋立つや 空の模様は 未だ夏
(あきたつや そらのもようは いまだなつ)
19577 【季語】 秋立つ 【季節】 初秋
鎌鼬 吹き荒れ欲しき 所あり
(かまいたち ふきあれほしき ところあり)
19578 【季語】 鎌鼬 【季節】 三冬
空蝉は 儚きは無し 啼き話
(うつせみは はかなきはなし なきはなし)
19579 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏
空蝉は 儚きは無し 啼き話
現臣は 墓無きは無し 泣きは無し
(うつせみは はかなきはなし なきはなし)
19580 【季語】 ー 【季節】 ー
現臣(うつしおみ=空蝉=現世の人)
まろび寝に 氷菓の買い置き ありと聞く
(まろびねに ひょうかのかいおき ありときく)
19562 【季語】 氷菓 【季節】 三夏
いまだして 歯が立ちませぬ アイスキャンデー
(いまだして はがたちませぬ あいすきゃんでー)
19563 【季語】 アイスキャンデー 【季節】 三夏
夏異常 諸々の雲の 博覧会
(なついじょう もろもろのくもの はくらんかい)
19564 【季語】 夏 【季節】 三夏
総裁選 選ぶ人こそ 夏旱
(そうさいせん えらぶひとこそ なつひでり)
19565 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏
何もせず ただのろのろと 夏政治
(なにもせず ただのろのろと なつせいじ)
19566 【季語】 夏 【季節】 三夏
何もせず ただ宴会だけの 夏政治
(なにもせず ただえんかいだけの なつせいじ)
19567 【季語】 夏 【季節】 三夏
三選の 規定を変えて 夏政治
(さんせんの きていをかえて なつせいじ)
19568 【季語】 夏 【季節】 三夏
灼け灼けし 黒道こそが 熱中症
(やけやけし こくどうこそが ねっちゅうしょう)
19569 【季語】 灼く 【季節】 晩夏
北半球 先進国の 灼輪
(きたはんきゅう せんしんこくの べいくりんぐ)
19570 【季語】 灼く 【季節】 晩夏
我が国は 言い換え得意 敗戦忌
(わがくには いいかえとくい はいせんき)
19571 【季語】 敗戦忌 【季節】 初秋
鰯雲 消えそで消えぬ 馬鹿の國
(いわしぐも きえそできえぬ ばかのくに)
19572 【季語】 鰯雲 【季節】 三秋