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新涼や 諸々の雲 空覆う
(しんりょうや もろもろのくも そらおおう)
19556 【季語】 新涼 【季節】 初秋
淋しさが 身に沁む季節 呑まずして
(さびしさが みにしんむきせつ のまずして)
19557 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋
生身魂 古希七十の 元気者
(いきみたま こきななじゅうの げんきもの)
19558 【季語】 生身魂 【季節】 初秋
原爆忌 心無き総理 二枚舌
(げんばくき しんなきそうり にまいじた)
19559 【季語】 原爆忌 【季節】 晩夏
しん=心=眞=芯=信=清=・・・
蝿叩き 蝿を潰さず 済むものか
(はえたたき はえをつぶさず すむものか)
19560 【季語】 蝿叩き 【季節】 三夏
心太 博多っ子なら おきゅうとよ
(ところてん はかたっこなら おきゅうとよ)
19561 【季語】 心太 【季節】 三夏
北枕 窓を開ければ 涼風が
(きたまくら まどをあければ すずかぜが)
19544 【季語】 涼風 【季節】 晩夏
炎天下 挨拶さえも 命懸け
(えんてんか あいさつさえも いのちがけ)
19545 【季語】 炎天 【季節】 晩夏
機関車の 汽笛と煙 夏の夢
(きかんしゃの きてきとけむり なつのゆめ)
19546 【季語】 夏 【季節】 三夏
険しきは 忘れた頃の 野分かな
(けわしきは わすれたころの のわきかな)
19547 【季語】 野分 【季節】 仲秋
野分=颱風
夏痩せは 残る若さの 見せ所
(なつやせは のこるわかさの みせどころ)
19548 【季語】 夏痩せ 【季節】 三夏
昼寝覚め 朝か夜かと 闇探る
(ひるねさめ あさかよるかと やみさぐる)
19549 【季語】 昼寝覚め 【季節】 晩夏
夏祭り 若者どもの ゴミ比べ
(なつまつり わかものどもの ごみくらべ)
19550 【季語】 夏 【季節】 三夏
夏嵐 避難遅れは 人災じゃ
(なつあらし ひなんおくれは じんさいじゃ)
19551 【季語】 夏 【季節】 三夏
夜の蝉 我と同じく 狂気あり
(よるのせみ われとおなじく きょうきあり)
19552 【季語】 蝉 【季節】 晩夏
この暑さ 灼くから焼くへ 体温越え
(このあつさ やくからやくへ たいおんごえ)
19553 【季語】 暑さ 【季節】 三夏
政治屋は 野分の前に 宴会じゃ
(せいじやは のわきのまえに えんかいじゃ)
19554 【季語】 野分 【季節】 仲秋
文科省 存在意義の 秋颱風
(もんかしょう そんざいいぎの あきたいふう)
19555 【季語】 秋 【季節】 三秋