自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

葉菜を食べる幼虫,アオムシ

2015-10-27 | 昆虫

野菜を栽培していると,厄介なのは虫退治。

我が家の今の被害状況は,ホウレンソウ,ミズナ,ダイコン,カブ,……。家族が食べる食材なので,極力農薬を使いたくありません。適当に放っておくと,どんどん食べられます。ミズナは完全にレースみたいになっています。二十日ダイコンもひどいものです。ネギだって,どんどん食べられていきます。

農薬を使わないのであればどうするか,です。もう,ネットを被せて野菜に虫が付くのを防ぐしかありません。ハクサイ,キャベツ,それにブロッコリーについては,なんとかネット作戦が功を奏しています。

カブを見ると,葉が相当に食べられています。


「これは,例のカブラハバチかアオムシの仕業だな」と思って点検すると,当たっていました。アオムシはモンシロチョウの幼虫です。あちこちにたくさん!


小さな一枚の葉に,なんと2匹もいるのを発見。これはもう,堪りません。


かわいそうですが,食材を確保する以上,捕って処分するほかありません。捕っているときに見かけたのが成虫。葉の裏にいて,静かにしていました。産卵に訪れたついでに休憩していたのでしょう。これはこのままにしておきましたが。


畑仕事は草との戦いでもあり,虫との戦いでもあります。 

 


サツマイモの花!(6)

2015-10-27 | 

サツマイモの花を訪れる昆虫のことが気になって,改めてその畑を訪れることに。新しい道具はルーペ。

花を調べ始めて,すぐ目に入ったのはアリです。

 


花の奥はどうなっているのだろうと,いつもの好奇心が湧いてきました。さっそくルーペで覗いてみると……。すると,驚くべき光景が! アリが何匹も蜜源で活動しているのです。「これはすごい!」。思わず呟いていました。

アリをびっくりさせては元も子もありません。そっと,そっと,撮影の準備にかかりました。花の視界をわずかにさえぎる葉を横に動かし,写しやすいようにしました。そうして撮ったのが下写真です。

 


数えられるアリは6,7匹。花弁の上の方にも薄っすらと写っていますから,最大で10匹ぐらいいたのかもしれません。

そのうちに,メシベの柱頭に登ってきたアリがいました。しかし,受粉には直接は貢献しているようには思えません。

さらに,ドキッとしたことが! アリの写真を撮っているとき,ハキリバチのなかまが1匹飛んで来て,目の前の花のなかに入っていったのです。ほかの花でなく,なんと足元近く花に! 花弁の色が虫をうまく誘ったようです。もう大慌てで撮ったのが下のコマ。これは 大特ダネといっていいかと思います。ハチはすぐには飛び去ろうとせず,しばらく蜜を吸っているみたいでした。あれだけたくさんの蜜が準備されているのですから,吸蜜に時間をかけるのは当たり前といえば当たり前でしょう。


ハチの姿勢を見ると,送受粉に大いに貢献していることがはっきりわかります。

偶然の観察事実とはいえ,なんとラッキーな! 「畑に行ってよかった! 」。そんな気持ちが込みあげてきました。