ところが,ところが,びっくりすることが重なっておきたのです。
同じ日(10月30日)の午後,アゲハの庭園傍の畑で作業をしているとき,アサギマダラが飛来したのです。風に乗って,ひらっひらっと庭園上空を優雅に舞いました。大急ぎで捕虫網を取り出してきて,あとを追いました。「どうか,遠くに行かないで」と祈る気持ちで。
すると,畑横にある隣家の畑に舞い降りていたのです。そこにはコスモスが植えられていて,今,花盛り。ちょうど蜜を吸っている最中でした。カメラを向けて近づいていくと,パッと舞い上がりました。「あっ! 残念!」。
「もう一度降りて来て!」と願いながら,行方を追っていると,またコスモスの花に降りてきました。「ほっ!」。今度こそ写真に収めようと思って,慎重に慎重に近寄りながら,シャッターを切っていきました。それが終われば,捕らえてマーキングしたうえで放ちたいと思っていました。
部分拡大してみます。確かに口吻が蜜源に向かって伸びています。
と,その瞬間! パッと花を離れて上空に舞い上がっていきました。そして,気流に乗り,屋根の向こうへと消えていったのです。「あー,惜しいことをした!」「でも,写真だけでも撮れたんだから,サイコー!」。そんな気持ちでした。
ともかく,ドキドキするひととき。写真を見ると,口吻まで写っているので,大満足!
あの個体は,はぐれ個体なのでしょう。渡りの主要ルートにうんと近いなら,他の個体をもっと見かけるはずです。にもかかわらず,今日はアサギマダラを2頭も見ることになりました。まあ,そのルートに近いといえば近いということなのでしょうか。
なんともラッキーな農作業になりました。最高にハッピーな一日になりましたー!