庭の手入れをしていたら,なにかの幼虫が出てきました。なにの幼虫か調べてみようと思い,とりあえずカマキリの入った飼育箱に入れておきました。カマキリの動きは鈍いので大丈夫だろうと思ったのが大失敗。しばらくして見ると,姿が見えません。「あれっ? おかしいな。カマキリがそれを食べるほど元気とは思えないけど……」。そう思いながらカマキリに目を向けました。そしたら,その幼虫をほぼ食べ終わる頃だったのです。
幼虫にはかわいそうなことをしてしまいました。これも食物連鎖なのでやむを得ないと割り切ってしまえばそのとおりなのですが,わざわざ自分がいのちのつながりに介入してしまった失敗を後悔しました。
カマキリは,こんなに寒くても,生きる執念のようなものを持っているようです。さすがの姿です。
動きがゆっくりしていたので,真正面から顔を撮ることができました。
王者の貫禄,風格が漂って見えます。脚の格好は構えじゅうぶんといったところでしょうか。
こうであっても,間もなく最期を迎えます。生きものにとって冬は過酷な環境なのです。