やがて,卵に変化が起こり始めました。中心付近の色がなんとなく濃くなっています。
間違いありません。
色はオレンジ色から赤褐色っぽくなりかけ,それにしたがっていかにも幼虫らしい影が。頭部がはっきりと! 下写真で卵内部の変化が推測できるでしょう。
時間をおいて見ると,もう孵化しているもの,まさに孵化しつつあるものが目に飛び込んできました。前回にアップした写真のものとひどく違います。
孵化中の個体はじつに動きがゆっくりしています。からだを大きく曲げたり伸ばしたり,脚を曲げたり伸ばしたり。不釣り合いなぐらいに長い脚は透明感を持っていて,初々しい印象を与えます。
誕生後は,それまで守られてきた皮が残されます。ほんとうに薄い薄い皮です。
次回はこころに残る誕生シーンをご紹介します。
(つづく)