自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,前蛹から蛹へ

2017-10-19 | ルリタテハ

庭のホトトギスで育ったルリタテハの幼虫が前蛹になって,葉からぶら下がっていました。それを見つけたのが前日の夕刻。

翌朝見ると,まだそのまま。「これなら蛹になるシーンを撮影できるかも」と思いながら,度々様子を観察していました。

昼前。からだが長細く垂れ下がったようになりかけました。これは蛹化が始まる兆候です。見守りました。

 

体側に長い筋が現れました。皮が尾端に向け送られていきます。 

 

頭部から皮が脱がれていきます。翅部分が見えます。 

 

からだをわずかに動かしますが,激しくはありません。

 

ほぼ脱ぎ終えました。一直線にぶら下がった状態です。

 

これまでと打って変わったように,からだをくねくねと動かし始めました。その動きは休むことなく続きます。皮を落としたいのです。

 

からだを回旋します。突起は丈夫なので,それがからだに触れていたらとてもよくわかるのでしょう。落としたいという気持ちがありあり,そんな感じ。

 

皮が落下して15分経過。静かにぶら下がっています。大きな営みが無事に終わったひとときです。

 

ルリタテハの越冬態は成虫です。冬が訪れる前に羽化します。10日もすればそのときがやって来ます。その瞬間を撮影できたら申し分ないのですが……。