自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

秋,“虫の目”でとらえた虫たち ~緑色型ショウリョウバッタとヒトと(続)~

2018-11-01 | 昆虫

今年は,ショウリョウバッタをよく見かけました。関心をもっていると,目に付きやすいからともいえます。暑い日が続いて,環境がバッタたちに合っていたからかもしれません。とにかくたくさんいたように思います。

ヒト影があるところにショウリョウバッタがいると,あるいはバッタの影があるところに人がいると,いのちが共存している様子が窺えてうれしくなります。

 

このバッタは右後脚を失っています。自然界を生き抜くことはたいへんなのです。ヒトが行き来する道に出て来ることもあります。

 

触覚を真上に伸ばしたり,左右に開いたり。敏感に環境を感じながら生きていきます。

 

オスのショウリョウバッタも目立ちます。メスよりずっと敏感,機敏です。これだけ近づくのはたいへん。ヒトの気配を感じたときはたいてい,さっさとその場を去ります。

 

ショウリョウバッタはもう産卵し終えたでしょうか。深まる秋を感じているはずです。 

 


今秋最後,ヒメアカタテハの産卵(続々)

2018-11-01 | 昆虫

10月31日(水),早朝。産付後,六日と16時間が経過。とうとう孵化が始まりました。

8時20分。上部に穴が開きかけました。待っていた瞬間です。

 

9時05分。毛がはみ出すほどに。

 

9時10分。蓋をぐっと押し上げています。

 

9時11分。蓋が完全に押し上げられました。

 

9時12分。頭部が出始めました。口も側単眼もはっきり見えます。

 

9時12分。脚が出て来ました。頭部にピントを合わせなくてはなりません。なんと慌ただしいこと!

 

9時13分。前脚が着地! 無事にいのちが誕生! 

 

蓋開け作業には時間がたっぷりかかりました。蓋が開いて出始めると,あれよあれよという間に出て来ました。いのちの営みって,見れば見るほどスゴイ!