今年は,ショウリョウバッタをよく見かけました。関心をもっていると,目に付きやすいからともいえます。暑い日が続いて,環境がバッタたちに合っていたからかもしれません。とにかくたくさんいたように思います。
ヒト影があるところにショウリョウバッタがいると,あるいはバッタの影があるところに人がいると,いのちが共存している様子が窺えてうれしくなります。
このバッタは右後脚を失っています。自然界を生き抜くことはたいへんなのです。ヒトが行き来する道に出て来ることもあります。
触覚を真上に伸ばしたり,左右に開いたり。敏感に環境を感じながら生きていきます。
オスのショウリョウバッタも目立ちます。メスよりずっと敏感,機敏です。これだけ近づくのはたいへん。ヒトの気配を感じたときはたいてい,さっさとその場を去ります。
ショウリョウバッタはもう産卵し終えたでしょうか。深まる秋を感じているはずです。