体長8mm。このフユシャクを複数捕獲しました。どうやらウスバフユシャクのようです。しかし,わたしの同定はまったく不確かです。
暗くなって勤めを終え,山麓の道を自動車で走っているとき,ヘッドライトに照らされたのを捕獲しました。飛ぶフユシャクはオスです。メスが出すフェロモンに誘引され,相手を求めて飛翔中だったのです。
小さなからだに超接近して撮影しました。一瞬静かにしているときに撮らなくてはならないので,苦労です。小さな複眼に個眼がきれいに並んでします。
さらに近寄って撮影。複眼はずいぶん膨らんでいます。フェロモンをキャッチするためには,当たり前ながら触覚がしっかりしたものでなくてはならないようです。
もう一つの個体を正面方向から撮影しました。
さらに別個体です。りっぱな触覚の持ち主であることが窺えます。
フユシャクには口吻が見当たりません。退化しているか,あるいうんと小さくなっているかのいずれかだそうです。それで成虫はまったく餌を口にしません。子孫を残す営みにエネルギーのすべてを費やします。これが種としての定めなのです。
口の気配はまったくありません。
もしかすると,まだ他の種が見つかるかもしれないのでしばらく捕獲を続けます。