ミュージアムの玄関先で,女性スタッフがわたしを呼ぶ声がしました。「来てください。変な虫がいるんです」と。
行くと,コンクリートの上にマイマイカブリがいました。もちろん,元気そうです。「名は何ですか」と聞かれたので,からだの特徴を伝えてから当ててもらいました。ヒントが功を奏したのか,正解が出て来ました。
マイマイカブリの越冬態は終齢幼虫とか成虫とかといわれています。それらは朽ち木や枯れ葉の中,下で寒さをしのいでいるのです。それが偶然も現れ,玄関前にいたというわけです。
これはめったにない撮影チャンスです。冬の成虫なので動きが緩慢ながら,じっとしていません。やむを得ず,室内で撮ることにしました。
かろうじて真正面から撮れた一枚。大顎のすごさが伝わって来ます。見るからに獰猛ないでたちです。
この顎に捕まったカタツムリはたいへん!
顎が大きく開きました。
迫力十分な顔・頭部です。