自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ダイコンが大好き,キスジノミハムシ

2022-10-06 | 昆虫

ダイコンの葉を食べるというのは,栽培者にとっては害虫ということ。ダイコンに被害を与える昆虫はかなりいますが,このキスジノミハムシはまず目に付かないほどの小ささです。なんとか2mm程度はあるでしょうか。

こういうハムシが入りかけると,お手上げです。葉に小さな穴がどっさり,幼虫は根の表面に筋状の溝を掘って,ダイコンの価値を下げます。ネットをしても,ちょっとした隙間から侵入するのはまちがいなし。農薬を散布したくない者にとっては大災難。

害虫とはいえ,相手をまず知らなければ対策が立てられません。それで,まずその姿を観察してみました。

 

背面には褐色の輪があります。

 

甲虫らしく鎧でしっかり身を包んでいます。りっぱな触覚,それに小さくてもちゃんと個眼の並んだ複眼を持っています。

 

撮影しているとき,葉の端に行きました。どうやら食べるようです。

 

そこはすでに食害に遭ったところ。さっそく食べかけました。

 

指先でちょっと触れてみました。一瞬にして移動! そして,偶然わたしの靴の甲部分に着地。このとき,跳んだのでしょうか,飛んだのでしょうか。確かにはわかりません。瞬間移動の際は跳ぶのかもしれません。それは“ノミ”のような感じなかな。

 


22秋 虫の目レンズは友 ~セスジスズメ ~

2022-10-06 | 昆虫

セスジスズメの幼虫は,これまでに何度か記事にしてきました。身近で観察できる幼虫であり,幼虫自身も食性が多様で,あちこちで目にすることができます。

これは我が家の畑で撮ったもの。サトイモの葉を食べています。この葉と幼虫との組み合わせはいたってありふれています。にもかかわらず,大きな幼虫が葉を食べているのを見ると,どっきりします。写真の葉はずいぶん食べられています。

 

カメラ位置を変えて撮りました。葉の縁が欠けている様子がわかります。

 

同じ株に,もう一匹。頭部は下です。

 

終齢幼虫なので,間もなく地中に潜って蛹になります。