ラッキーな場面に巡り合ったときは,こころがほんわかします。このトノサマバッタの撮影もその一つです。
公園の一角に砕石置き場があります。その周りは芝地です。そこから砕石のほうへ茎が伸びています。見かけたバッタがその方向にじつにゆっくり歩いていました。産卵に向かうのかなと一瞬思いました。
わたしは地面に這いつくばって,レンズを向けました。トノサマバッタはわたしにはまったく気づいていません。
バッタは匍匐茎に達すると,なんとそれを食べ始めたのです。産卵ではありませんでしたが,食餌行動が始まったとはびっくり。わたしは,口の様子がわかるようにすばやく移動しました。こういうときは,誰だって「食べている様子を記録するためにできるだけ前から撮りたい!」と願うでしょう。もちろん,わたしの動きが察知されたら大失敗ですから,十分気を付けた上での話です。
若い葉を食べているのかと思ったら,そうでもなさそう。
でも,葉も食べているようです。
とにかく,茎を包むように生えた葉をその根元から食べています。
こんなに近くから撮っても,まだ気づかれていません。びっくり風景です。口元の写真については別のカメラで撮りました。本記事の続編としてご紹介する予定です。
今年,こんなに近くからじっくりトノサマバッタを写せたのは二回目です。一回目はまだアップしていませんが,これも近々ご紹介したいなと思っています。