自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'21昆虫の頭・顔 ~モモチョッキリゾウムシ~

2021-05-17 | 昆虫

我が家の畑にビワの木が一本あります。実が大きくなりかける頃,毎年,モモチョッキリゾウムシが現れます。あろうことか次々に実から汁を吸います。すると,実のあるがままの成長はピタリと停止。萎びてしまったり変形したりします。吻を突き刺された跡形がきっちり残っています。対策としては実に袋をかぶせるほかありません。

 

今年もまたその被害に遭いました。やむなく大急ぎで袋をかぶせたところです。

さて,クローズアップ写真を撮ったことがなかったので,持ち帰って撮りました。撮っていて驚きました。赤みのかかった金属光沢がとても印象的なのです。

 

ゾウのように堂々をしたスタイルに見えます。触覚の付いているところがやや後ろの個体はメスだとか。だからこれはメスでしょう。

 

特定の植物に被害を与えるということは,それが大好きな昆虫だということです。

 

こんな吻の持ち主が次々に現れるのですから,実りを期待している者としてはもう堪りません。

 

迫力十分なスタイリストがわんさかと集まる光景は驚くばかりです。「よくもまあ,こんなにいたもんだ」。

 

それはそうとして,ゾウムシの世界は観察するにはなかなか魅力的な感じがします。

 


ナナホシテントウの捕食

2021-05-17 | 昆虫

カラムシの葉にはアブラムシがたくさんいます。アブラムシがいると,必ずアリがいます。ナナホシテントウもいます。アリとは共存関係にあり,ナナホシテントウは天敵です。

たまたま目に留まったのがこのテントウムシ。アブラムシの傍に近づくと,パッと捕らえました。その瞬間をを目撃。大急ぎでカメラを準備して撮影開始。

 

「あー,おいしかった!」とでもいっているよう。

 

この口でガブリとやられたら堪りません。でも,今度はこの向きで捕食中の姿を撮りたいと思っています。

 

食べる,食べられる,この関係はどの生きものも組み込まれた自然のあるがままのすがたです。だから,こころを一層引き付けられます。

 


'21昆虫の頭・顔 ~ヤマトフタツメカワゲラ~

2021-05-16 | 昆虫

ヤマトフタツメカワゲラのカップルを前から撮りました。つまり,顔写真が二つです。

 

とても仲がよさそう。

 

これだけ平らな頭はふしぎ。どんなときに,どんなふうによいのでしょう。どんな生活様式に向いた頭・顔なのでしょう。

 

複眼は横方向か上方向を認識しているようです。

 

それにしても,ずいぶん平べったい頭だこと。

 


シュレーゲルアオガエルの卵塊と再会

2021-05-16 | 日記

5月16日(日)。田植え時期がやって来て,農家は用水路の清掃作業をしました。泥や草の除去をして,水の流れをよくするのがねらいです。わたしは水田を持ってはいますが,耕作についてはお人にお願いしています。清掃には労力がいるので,わたしのような地権者も総出で行います。

 

昨年,この作業でシュレーゲルアオガエルの卵塊を見かけました。持ち帰ったものの,飼育に失敗。温度管理に問題があったのです。そういう機会はまずないので,もったいなくもあり,カエルのいのちに申し訳なくもあり,といった思いがしていました。「今年ももしかしたら」という思いだけは持って,そしてカメラも持って作業に出かけました。

そうしたら,なんと再会したというわけです。わたしの鍬がそれを導いてくれました。溝の土を取り除いているときに,白い泡状の卵塊が出て来たのです。びっくりしました。

 

さらによく見ると,卵が!

 

ラッキーといえば,まったくそうだと感じます。そのポイントでわたしが手作業をしていて,たまたまそれに出会った幸運はふしぎでもあります。作業終了後,卵塊を採取してきました。今年こそ責任をもって飼育してみようと思っています。

天気の話になりますが,どうもここのところ曇りやら雨やらが続いていて,この分だともう梅雨入りかなと思っていました。そしたら,今日梅雨入りしたということです。平年より3週間も早いとか。作業中は曇り,終了間近から小雨。うっとうしい日が続きます。

 


'21昆虫の頭・顔 ~コミスジ~

2021-05-15 | 昆虫

我が家の庭にコミスジが飛来。ひらりひらりとゆっくり飛ぶので,急いで網で捕獲。翅の表側と裏側とでは色が異なっています。裏は赤褐色を帯びています。

 

さっそくこれの頭を撮ることに。ただ,時間帯はチョウがまだじっとしている早朝にしました。万一舞い上がると困るので,容器を被せておき,そっと外します。眠りから覚まさないように,ほんとうに静かに静かに。

 

こうして撮ったのがこれからご紹介する写真です。まず斜め前方からです。翅の裏側の色がよくわかります。

 

反対側からも。口吻がゼンマイ状に巻かれています。

 

正面から。見方によってはネコに見えなくもありません。翅と触覚がつくるかたちが耳?

 

もっと近づきました。個眼がかろうじて確認できます。

 

コミスジはまったく動きませんでした。繰り返しになりますが,早朝はまだチョウが目覚めていない時間です。気温が低めなので,このような写真撮影には向いていると思います。

 


交尾 ~シロコブゾウムシ~

2021-05-15 | 昆虫

ニセアカシアの葉でシロコブゾウムシを見かけました。それも一匹どころでなく次々と。オスとメスとではからだの大きさがまるでちがっています。

 

何匹か飼育ケースに入れていたら,交尾をしていました。

 

仲のよいこと!

 

ケースの底を見ると,ニセアカシアの葉が落ちていて,そこが折り曲げられてくっ付いていました。そっと開くと中に卵が入っていました。昨年孵化を観察したので,これからの推移は予想がつきます。せっかくなので追ってみることにします。

 

 


交尾 ~ヤマトフタツメカワゲラ~

2021-05-14 | 昆虫

クヌギの葉にヤマトフタツメカワゲラのペアがいました。写真を撮ろうと枝をすこし動かしたら,ポトンと落ちました。恋の邪魔をされたと思ったのでしょう。

ペアはそのまま急いで移動していきました。それを追ってみました。わずかに移動したあと,止まりました。

 

これはチャンスとばかりに,カメラを向けました。

 

上から撮りました。重なるようにしている姿はとてもなかよし風です。

 

一枚の葉が邪魔なので,ちょっとだけ動かして撮りました。こういうときは往々にして動かれてしまうので,慎重さが要ります。幸いじっとしていました。

 

自然の中で顔写真を撮る絶好の機会でもあります。それについては後日報告いたします。

 


'21春 虫の目レンズは友 ~ツチイナゴ~

2021-05-14 | 昆虫

我が家の畑脇の更地にて。

草刈りをしていたら,突然飛び出したバッタがいます。確かめるとツチイナゴでした。ツチイナゴとはなんとも縁がありそうな気がしています。

さっそく虫の目写真に収めることに。

 

天気は曇りがちで,ほんのたまに陽が射す程度。

 

ずいぶん長い間同じところでじっとしていました。やがて移動。

 

じつは二匹飛び出したのでした。これはもう一つの方。

 

 

かなり慎重にレンズを近づけた結果か,ツチイナゴはまったく警戒心を表しませんでした。

 


ジャコウアゲハ観察記(その397)

2021-05-13 | ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハが元気に活動しています。アゲハの庭園にはウマノスズクサがあちこちに生えています。ジャコウアゲハが次々に訪れて産卵します。

 

こんなに翅がボロボロです。相当苦労を重ねてきたのでしょう。

 

産卵数は複数のようです。腹部をまた葉裏にくっ付けています。

 

産卵にはかなりのエネルギーを費やすようです。ホッとした感じが伝わって来ます。

 

ゆっくり葉から離れて行きました。まだ産卵するのでしょうか。“母”はたいへんです。

 


'21昆虫の頭・顔 ~ジョウカイボン~

2021-05-13 | 昆虫

ジョウカイボンが活動する季節です。畑を囲うネットでそれがじっとしていました。さっそくモデルになってもらおうと,家に持ち込みました。

ジョウカイボンは肉食性昆虫です。

 

大顎を見ると,そのことが一目で納得できます。

 

この姿勢には威厳があります。

 

でも,なんだか愛嬌のあるような表情。

 

昆虫それぞれです。いつかジョウカイボンの捕食行動を撮りたいですね。