自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 昆虫の頭・顔 ~ホシホウジャク~

2024-01-11 | 昆虫

1月6日(土)。夕刻,暗くなりかけたとき,自宅の生垣サザンカのところを歩いていると,大きめの昆虫が飛んで来て花に近づきました。「大きな昆虫! 何だろう」と思い,両方の素手で覆うようにして捕獲。

よく見てみるとスズメガです。ホシホウジャクです。「へぇー!」。花の蜜を求めて飛来したのです。せっかくなので,顔写真を撮ろうと思いました。

夜間,飼育ケースに入れて外に置いておきました。これで動きが止まります。止まったときを利用して撮影開始です。

まず斜め前方から。白い毛の中に吻が見えています。

 

反対の真横からです。

 

斜め前から両複眼を入れました。毛が密生しています。ふさふさです。

 

複眼の辺りをクローズアップで撮りました。

 

おしまいは真正面から。

 

すこしは動くときがありました。翅を微動させるのです。これは警戒心か動揺か,いずれかなのでしょう。撮影を終えてから捕獲したサザンカの花に載せておきました。しばらくして確認すると,もう姿はなし。

 

ホシホウジャクは成虫越冬するのはまちがいなさそうです。この時期,大型のガが飛翔しているのを見たのは初めてです。これも新たな発見です。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ホソヒラタアブ(続)~

2024-01-10 | 昆虫

年明けに,サザンカの花でホソヒラタアブを捕獲。深度の深いホソヒラタアブの画像を得たくて撮影にチャレンジ。夜間,容器に入れて野外に置いておきました。気温が低下すると動きが止まります。翌朝早くそれをスタジオの紙の上に載せます。そうして撮影。

といっても,ときには動こうとします。動きが止まったと思った瞬間に撮影。これは時間がかかるので,とても慎重にしなくてはなりません。なんとか成功。複眼の表面には毛がありません。

 

倍率を上げて同じ正面から撮影しました。上写真のトリミングではありません。

 

なんとか撮影できました。寒さに強いホソヒラタアブもさすがに今の低温は厳しいようです。でも,このホソヒラタアブにはとても感謝。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ケブカクロバエのなかま~

2024-01-09 | 昆虫

これもキクの花で捕獲。毛の生え方からケブカクロバエのなかまとしました。ケブカクロバエとちがって,複眼に短い毛が密生しています。

 

黄色い粒は花粉です。

 

夜間,黒い紙の上にそっと載せて撮りました。

 

「動かないで!」と祈る気持ちで撮影。深度の深い写真が撮れました。

 

感謝。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ケブカクロバエ~

2024-01-08 | 昆虫

キクの花を大きなハエが訪れていました。わりあいめずらしいので捕獲。ケブカクロバエです。これまでか写真を撮ったことがあり,本記事にもアップしていますが,改めて顔写真を撮りました。

 

夜間,スタジオで撮りました。捕獲後容器の中ですっかりからだが埃だらけ。

 

これだけの剛毛が生えているのはすごい話。

 

体長を測ると14mm。りっぱな体格です。

 

こえだけからだの特徴と名とがつながると,命名者には頭が下がってしまいます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ツマグロキチョウ~

2024-01-07 | 昆虫

我が家に隣接した更地にタンポポの花が咲いています。そこに黄色いチョウが二頭吸蜜にやって来ていました。捕えてみると二種で,それぞれキタキチョウとツマグロキチョウでした。共に越冬態は成虫です。

ツマグロキチョウの顔写真を触角を入れて撮ったことはないので,撮ることにしました。まことにりっぱな触覚です。

 

真正面からも。触角はたいせつな感覚器官です。

 

顔写真を撮りました。

 

うんと近づいて撮りました。

 

このまま寒い冬を生き抜いてほしいと思いました。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ホソヒラタアブ~

2024-01-06 | 昆虫

12月に野外で撮ったホソヒラタアブの顔写真をご紹介します。

まずアゲハの庭園に咲くキクの花で。

 

こちらを向いてくれる瞬間はないかなあと期待感を抱いて待ちました。すると,止まって顔を上げた瞬間がありました。

 

そこで頭を回りました。

 

二つ目は,我が家の生垣サザンカで。

 

うんと静かに,気づかれないように接近。すると,こちらを向くときが! 花粉がからだの一部に付着しています。

 

こんなふうに撮れるだなんて。ハッピー!

 

辛抱強くチャンスを待つものです。感謝。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~キベリヒラタアブ~

2024-01-05 | 昆虫

12月の終わりのこと。畑で見かけたのがキベリヒラタアブ。捕獲して容器に入れて,夜間を迎えました。

動きがほとんどありません。

 

容器に入ったままなので,向きをからだの向きを変えることはできません。それで真正面からだけの撮影となりました。

 

深度を深くして撮りました。

 

翌日見ると,複眼の汚れがなくなっていました。きっと自分できれいにしたのでしょう。

 

キベリヒラタアブの複眼には毛は生えていません。ヒラタアブのなかまには毛のあるなしがあって,一律ヒラタアブとして括っていえるわけではないことがわかります。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~クロヒラタアブ~

2024-01-04 | 昆虫

サザンカの花にクロヒラタアブが! この顔写真をまだきちんと撮っていなかったので捕獲。夜間,冷え込んだときに容器ごとスタジオに持ち込んで撮影開始です。

動きはまったくありません。

 

そっと斜め前方から。複眼を覆う毛がみごと!

 

真正面から脚を入れて撮りました。吻を動かさずにじっとしています。

 

近寄りました。トリミングしていません。

 

ハエのなかまを撮るのは意外にむずかしいもの。吻を動かすのが常だからです。寒いとからだが固まってしまってしまっているのでしょうか。写真撮影にはもってこいの条件です。クロヒラタアブに感謝。

ただ,背景が赤いのが気になります。これはプラスチック容器の蓋の色です。機会があればなんとか撮り直そうと思っています。

 


ガ,厳寒期の孵化(8)

2024-01-03 | 昆虫

四匹目。

深度の深い写真を残したくて,なんとかやり繰りして撮ったコマです。頭が出てきたとき,幼虫の動きは数秒だけ止まりました。

 

出終わってから卵殻に載っています。もちろん動きは感じられません。毛がわずかに動いただけでも作品としては仕上がりません。よく見ると,毛がわずかに二重になった個所があります。ちょっとだけ動いたようです。生きている限り,これはどうしても避けることができません。

 

反対側からも撮りました。

 

真冬のウワバの孵化,人の目に触れぬところでいのちの変化が緩やかに,確かに進んでいます。正月現在,卵の状態のものがいくつかキャベツの葉に付いています。元気!

 


ガ,厳寒期の孵化(7)

2024-01-02 | 昆虫

三匹目の孵化です。今回の収穫は,長いからだが孵化し終えるまでにどんなに苦労があるか,それがくっきりと見えてきたことです。孵化に費やす時間が予想以上に長い訳がよくよくわかりました。

これもタイミングよく直接シャッターを切ることができました。

 

頭部がすっぽり外へ。

 

ここまで出てくるまでにずいぶん時間がかかりました。からだを右に,そして左に。粘り強く,粘り強くからだを動かし続けます。

 

胴部が出終わる瞬間です。

 

からだをぐうっと曲げると,全身が出終わった!

 

時間が経ってじっとしている間に撮りました。

 

シャッターを押していて,じゅうぶんたのしめました。


正月早々,たいへんな自然災害が発生しました。昨日,能登半島で巨大地震発生ということで,甚大な被害が広がっています。被災された皆様にこころよりお見舞い申し上げます。これは自然への畏怖という面がかかわってくる話です。被害は減らせても,自然の脅威は避けることができません。

そして今日,羽田空港での機体同士の衝突・炎上という惨事が発生。これは人為的ミスという面にかかわってくる話です。被害を100%防ぐことができたのです。

"地震・雷・火事・親父"。昔から怖いものは今も怖い(はず)。新年早々,気持ちが重くなります。どうか,明るい一年に向かいますように……。