自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ナツアカネ,突然の産卵

2024-11-20 | 昆虫

11月11日(月),朝,畑にて。

近頃,わが家周りの赤トンボに目を向けています。トンボについてはほんとに素人のわたしなのですが,赤トンボにも数種あることを知って以来,どんな種が出現しているのか知りたくなり,とことん追求をし始めたという次第です。

それで,畑に行くときは捕虫網を手にしています。今朝もそうでした。お陰で赤トンボを一匹捕らえることができました。そうして翅を指で挟んで同定し始めたら,なんと産卵を始めたのです。種はナツアカネです。今秋は,よく似た事例に出会うことすでに二つ。今回で三例目です。

 

卵は数珠つなぎで次々に産付されました。下写真は,かろうじて撮れた貴重な写真です。排卵孔の位置がわかります。

 

もちろんこれを自然水に入れました。その一粒を湿ったティッシュペーパーにおいて撮影。長さは0.56mmです。

 

受精卵なら来春に孵化するでしょう。さて結果はどうなるでしょう。

 


'24 秋 虫の目レンズは友 ~続・ナツアカネ(メス)~

2024-11-19 | 昆虫

ナツアカネがまだがんばっています。昼が過ぎて暖かくなる出現。それを狙ってレンズを向けます。

 

背景が青空というのが理想です。下から見上げながら撮ります。ふつうの写り方でない写りを,といつも思います。

 

前から,横に広がる翅を入れて撮ります。

 

トンボはすっかり安心しているか,レンズが目に留まっていないか,どちらかでしょう。それだけ注意深くレンズを寄せていきます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~オオハナアブ~

2024-11-18 | 昆虫

ツワブキの花弁の黄色が目を引く季節です。わが家の畑と隣家との境は石垣になっていて,石の間からツワブキが伸びて来ています。その花にハナアブたちが訪れ,花粉や蜜を集めています。その中にオオハナアブがいました。

その顔写真を撮ることにしました。オオハナアブの顔写真はこれまでにもご紹介しています。複眼の縞模様がひときわ目を引き付けますが,今回はさほど明瞭ではありません。

 

こうして撮るには苦労がつきものです。

 

真正面からの撮影は欠かせません。吻が出ているのが気に入っています。

 

花粉がからだにたくさんついています。

 

動きの鈍ったときを狙って撮るのがポイントです。昆虫それぞれの顔,見ていると,撮っていると,おもしろい!

 


'24 昆虫の頭・顔 ~アキアカネ(メス)~

2024-11-17 | 昆虫

捕獲したアキアカネ(メス)の顔写真を撮りました。

この個体はしきりに翅を震わせたり動き回ったりしたので,撮影では困難を極めました。以下の写真はかろうじて撮れたコマです。

 

反対側からも。

 

真正面からです。ナツアカネといい,ミヤマアカネといい,じつによく似ています。とっさには区別できません。じっと見ていてもよくわかりません。色合いは差異を語るのにあまり当てになりません。本人はどのようにしてなかまを識別しているのでしょう。

 

撮影機会を与えてくれたアキアカネに感謝。

 


'24秋 虫の目レンズは友 ~オンブバッタ(続)~

2024-11-16 | 昆虫

鹿柵の支柱の先に,オンブバッタがとまっていました。オスです。この偶然に出くわしてラッキー!

わが家の畑を囲う柵なので,すぐ撮影ができました。脚の格好は堂々たるもの。このバッタ,なにを思い,なにを感じているのでしょうか。

 

バッタは向きを変えました。空が澄んでいて,撮影しているわたしはスカッとした気持ちになれました。バッタの思いは?

 

霜月がもう半分過ぎました。木枯らし第一号が吹きました。冬の始まりに立つと,なんだか気持ちが引き締まります。

 


チューリップの実生,四年目の挑戦(1)

2024-11-15 | 植物

11月15日(金)。わたしの大きなチャレンジ『チューリップを実生から開花までを追う』,この試みの四年目を迎えました。息の長い取組です。そして,今日がその球根の植付け日。

 

育苗箱に培養土を入れます。育苗箱の深さは10cmです。球根は底深くに形成されると思われますので,土はできるだけ深くなるようにします。

棒で等間隔に窪みをつくり,球根を入れていきます。

 

植え付けた球根は54個。

 

これに覆土します。そして灌水。

 

出芽がたのしみです。昨年の例では2週間後に出芽しました。その分でいけば今月下旬に芽を見ることになりそうです。

実生の場合,花が咲くまでに5,6年はかかるといわれています。ということは,来春はまだ開花には至らないということです。四年目に掘り上げる球根は地中深く,育苗箱の底付近に形成されるのでしょうか。これを確かめることができるのもたのしみの一つです。

 

 


'24秋 虫の目レンズは友 ~オンブバッタ~

2024-11-14 | 昆虫

公園の駐車場で見かけたのがこのオンブバッタ。気温が低下したので動きの鈍いこと! まもなく世代交代の節目を迎えます。この時期ゆえ,じっくり撮影できました。

 

平日ながら車の出入りが結構ありました。前方向から撮れたのはハッピー!

 

枯れ葉が風で運ばれていきます。車から出て来た人を背景に入れました。この枯れ葉の上にバッタが乗った瞬間があったのですが,惜しくも撮れませんでした。

 

まもなく昆虫に冬が訪れます。

 


アキアカネ,突然の産卵

2024-11-13 | 昆虫

畑にて。

支柱の先にトンボがとまっていました。トンボを見ると,同定したくなる癖がついています。それで捕獲。なんと,アキアカネのメス。黒条に先が尖っています。アキアカネはナツアカネの陰に追いやられたような存在で,自宅周りではほとんど見られません。

 

指で挟み同定作業中のこと。突然産卵を始めました。ふつうだとアキアカネの産卵はペアリング飛翔しながら水面に産み付けるのですが,まったく意外な事実に遭遇。卵は塊りになって出て来ました。

 

大慌てで水中に入れた次第です。後で調べると,アキアカネは卵越冬,卵サイズは0.56mm程度だそうです。

夜見ると,黒っぽくなっていました。はたして受精卵なのでしょうか。これがどうなるやら,想像がつきません。とりあえず,このまま観察を続けようと思います。

下写真は翌日に撮ったものです。

 

たった一日でこんな色になると,なんだか期待外れの結果になりそう。

 

とにかく来春まで待ちます。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~クマバチ~

2024-11-12 | 昆虫

空き地に生えた雑草の花にクマバチが来て吸蜜中でした。

それを捕獲。そしてスタジオで撮影開始です。さかんに動くので,静止画像を撮るのはたいへん。

 

縦方向の画像も撮りました。

 

真正面からも。

 

もっと倍率を上げて,顔を画面いっぱいに撮りました。トリミングなしです。

 

クマバチの顔を見ていると,“貫禄”ということばが浮かんできます。堂々とした表情に見えます。

 


ツマグロヒョウモン,10月の産卵(続々々)

2024-11-11 | ツマグロヒョウモン

11月4日(月)。以下はもう一つの卵の経過を追った記録です。先の卵と同様に食草以外の雑草に産み付けられています。産付後4日が経ちました。この茎を紙コップに挿して撮影していきます。

 

ところが,ところが。接写をしました。「えっ⁉ 変だ!!」。殻しかないように見えます。空っぽ? それに色も変。本来の膨らみを持った卵が妙に変形しています。産付直後に採取したので,外敵に襲われたとは思えません。ということは受精しない不完全な卵だったようにみえます。

 

とりあえず推移を見ていきますが,期待する変化がなければこのシリーズは本記事で完結とします。