ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

タイ南部紀行2024年2月 ラチャプラパダム湖編 その1/コウハシショウビン シロハラウミワシ ムジサイチョウ チャイロカッコウハヤブサ等

2024-06-09 | タイ
コウハシショウビン 2024年2月29日 タイ王国ラチャプラパダム湖

タイ南部での鳥見第3日目の2月29日はカオソック国立公園内にあるラチャプラパダム湖を小舟でクルージングしながら探していくという事で、どんな感じになるのだろうと期待してしまいます。宿を早朝に出て、町の食堂で先ずは朝食です。お店の前の通りの街路樹の花が咲き誇って綺麗でした。1本の木ですが、色の違った花が咲き面白いです。
ラチャプラパダム湖は石灰岩質の山塊をダムで堰き止めて出来た人口のダム湖ですが、奇岩が立ち並ぶ地形が複雑なせいか入り組んだ入江が多数出来て、そのなかなかの景観のため一大観光地になっている様です。さて、港にはクルージング用の小舟が多数停泊しています。これが我々が乗り組む舟で、2台用意してくれています。
こんな感じで、湖の中を進んでいきます。
山水画を思わせる奇岩が立ち並び、中々の絶景です。景色だけでも十分楽しめます。
しかし、鳥の方は今一つ。やっと出てくれたのは、ムジサイチョウ(Bushy-crested Hornbill)、3羽並んでいますが、遠い!嘴の黒いのが♂、白いのが♀で、家族なのかもしれません。
飛び出して‥‥
上空を通過して行きました。
こちらはシロガシラトビ(Brahminy Kite)何度もお目にかかっていますが、ここでも出てくれました。割と近かった。
さらに近づくと、やっぱり、飛び出し。
風切羽の先端部が長いですね。
続いて、大きなワシがいました。シロハラウミワシ(White-bellied Sea Eagle)です。近くを通ると飛び出してくれるかと思いきや、全く我関せずでした。やっぱり大物。
ミナミカンムリワシ(Crested Serpent Eagle)が飛んでいましたが、ちょっと遠い。
やっと期待していたショウビン類がいました。コウハシショウビン(Stork-billed Kingfisher)でした。背中の青色が鮮やかで、赤い大きな嘴が印象的です。しかし、遠い!
近づくと‥‥
やはり飛び出してしまいました。何とか追尾しましたが、遠いせいか、背景にフォーカスを持っていかれますね。飛んだ時の青い翼がいいです。
猛禽が接近して来て、上空を通過して行きました。ツミによく似ていますが、チャイロカッコウハヤブサ(Jerdon's Baza)だそうで、ここでは、割とレアな種類だそうです。和名にハヤブサとついていますが、ハヤブサではないですよね。ハイタカ類だと思いますけどね。
期待が大きかったせいか、ちょっと鳥の出は今一つに感じますが、まだまだ広大なダム湖なので、これからに期待したい。

次回はこの続きで、ダム湖でのクルージング鳥見です。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その4/アカハラシキチョウ マラヤシマヤイロチョウ オオヒメアオヒタキ♀

2024-05-31 | タイ
アカハラシキチョウ♂ 2024年2月28日 タイ王国スリ パンガー国立公園

タイ南部遠征2日目午後最後のハイド:2番目のハイドでは、オオヒメアオヒタキ♂だけでしたが、出ずっぱりだったので、早めに切り上げて、少し移動して、3番目のハイド‥‥がない。急遽、持参のブラインドでハイドを作成してくれて、さっそく潜り込むと、すぐにやって来たのは、アカハラシキチョウ(White-rumped Shama)♂でした。鮮やかな紺色と赤茶色の腹部と白い尾が綺麗です。
次もアカハラシキチョウですが、ちょっと色が薄い、♀でした。
続いての登場は、地味目なヒタキ類の♀で、オオヒメアオヒタキ(Large Blue Flycatcher)の♀とのこと。ヒタキ類の♀はいずれも何か可愛いです。
しばらく滞在してくれましたが、来たのは♀だけでした。アカハラシキチョウは何度も登場して、じっくり堪能出来ました。
お立ち石の上にそれらしく止まってくれます。
ここにはマラヤシマヤイロチョウ(Malayan Banded Pitta)の♀が来るとのことでしたが、登場したのは♂でした。がっかりは当然しません。大歓迎です。何度も見てもやっぱり綺麗です。
それにしてもどうしてここまで、綺麗になるのでしょう?進化の不思議さを感じます。さて、夕刻となり2日目は終了。夕食のビールが美味しかったのは言うまでもありません。

翌3日目はダム湖でクルージングしながらの探鳥となりますが、次回からは奄美大島編をアップして、その後再開したいと思います。その前に地元での夏鳥(サンコウチョウ、クロツグミ、オオルリ)を臨時アップします。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その3/オオヒメアオヒタキ ハチクマ マラヤシマヤイロチョウ

2024-05-28 | タイ
見返りのオオヒメアオヒタキ♂ 2024年2月28日 タイ王国スリ パンガー国立公園

タイ南部遠征2日目午後;昼食は公園内にある食堂でいただき、暑いので、しばし休憩。食堂からの眺めはこんな感じで、この辺りの鳥影はまばら。午後の気怠いひと時でした。
すると上空に猛禽が飛んでいるというので、写真に収めるとハチクマ(Oriental Honey Buzzard)♂でした。越冬はもう少し南の方なので、北上の途中でしょうか。日本に来るのかもしれないと想像すると楽しいです。
午後1時半過ぎには午後の鳥見に始動。オオヒメアオヒタキ(Large Blue Flycatcher)の来るというハイドに向かいました。到着してカメラをセットする間も無く主人公は登場していました。背中のブルーとお腹のオレンジ色が綺麗です。嘴が大きいので、オオがついているのでしょう。
飛び去ってもすぐにやって来ます。
出っ放しで、オオヒメアオヒタキしか来ないので、このハイドには1時間も居ずに移動でした。

マラヤシマヤイロチョウの再々掲です。
地面の上をホップしながらピョンピョンという感じで、移動します。
最後の2枚はほんの数mぐらいだったでしょうか。

次回は、この日3番目のハイドでのアカハラシキチョウ、オオヒメアオヒタキ♀そしてこのハイドにも現れたマラヤシマヤイロチョウをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その2/チャムネバンケンモドキ エリゲヒヨ ズグロヒヨドリ マラヤシマヤイロチョウ

2024-05-25 | タイ
チャムネバンケンモドキ 2024年2月28日 タイ王国スリ パンガー国立公園

タイ南部遠征2日目午前中の続き;この木に張り付いているだけで、確認鳥種がどんどん増えます。こちらはエリゲヒヨ(Hairy-backed Bulbul)、襟から背中に特徴的な羽がある?‥‥見えません。木の実は丸飲み。
たくさん食べたのか胸が膨らんでいますね。
オレンジハナドリ♂ (Orange-bellied Flowerpecker)も来ましたが、一瞬だけ。
少し落ち着いたので、この木を離れて小川のほとりに来るとヒヨドリにしては派手な色合いのズグロヒヨドリ(Black-headed Bulbul)が数羽で飛び回っていました。ヒヨドリにしては、黄色と黒い頭部が強烈な色合いです。やはり熱帯なんでしょう。
少し大きめの尾羽の長い鳥が木の茂みの中を移動しています。中々ちゃんと見えないので、暫し待っていると、やっと全身を見せてくれました。チャムネバンケンモドキ(Chestnut-breasted Malkoha)です。赤茶色の胸からお腹が印象的なバンケンですが、なんでモドキなんでしょうね。
また、あの木に戻るとやっぱり小鳥が来ています。先ほども来ていたハイムネヒヨドリドリ(Grey-bellied Bulbu)の木の実丸飲みシーン。
ここで、お昼になったので、公園内にある食堂に移動して、昼食とお昼休みです。

少し前のハイドでのマラヤシマヤイロチョウ(Malayan Banded Pitta)の再掲です。
上空を見上げています。猛禽でも飛んだのでしょうか。

次回はこの続きで、午後に別のハイドに移動して撮ったオオヒメアオヒタキなどをアップの予定ですが、間に地元のヤマドリ、ブッポウソウ等をはさみたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 スリパンガー国立公園編 その1/マラヤシマヤイロチョウ ハイムネヒヨドリ ムナフハナドリ ルリコノハドリ等

2024-05-22 | タイ
マラヤシマヤイロチョウ♂ 2024年2月28日 タイ王国スリパンガー国立公園

タイ南部遠征の2日目はスリパンガー国立公園です。到着後すぐに森の中のハイドに案内され、息を凝らして待っていると、今回の遠征で一番期待していたマラヤシマヤイロチョウ♂(Malayan Banded Pitta)が程なくやって来ました! その華麗な彩りに大興奮、胸の鼓動が高鳴ります。鳥くん♪風に言うとバードレナリン全開でしょうか。お立ち台のような石の上で、辺りを見回しています。暗い森の中で、シャッタースピードは上げられませんが、じっとたたずんでくれるので、ぶれることなく比較的低いISO感度で憧れのヤイロチョウを収めることができました。
警戒を解いたのか目の前、数m~5mぐらいの、石舞台の上に来てくれました。
しばらく滞在して、森に消えましたが、また、登場。同じ個体かどうかはわかりませんが、また♂。
再び目の前の石舞台に。
森に消えて、また、登場を何度か繰り返してくれます。
ハイドで午前中を過ごして、登場したのはマラヤシマヤイロチョウだけ‥‥まあ、それで十分です。写真を山ほど撮ったのですが、同じばかりではなんなので、スリパンガー国立公園編で、毎回登場させることにします。
午前中過ごしたハイドを出て、公園内でしばし探鳥。前日でも小鳥がたくさん来ていたピンクの実のなった木はここでも人気なのか次々に小鳥たちがやって来ます。こちらのムシクイですが、断定できませんが、アムールムシクイ(Pale-legged Leaf Wabler)と思われます。
こちらはハイムネヒヨドリ(Grey-bellied Bulbul)黄色い下尾筒が印象的です。
木の実を潰して食しているのはムナフハナドリ(Yellow-vented Flowerpecker)。英名の黄色い下尾筒のハナドリよりは和名の方がふさわしいのでは。
オレンジハナドリも同じ木の実を同じ様に食していましたが、やっぱりハナドリは似ているのでしょうね。
緑色の小さなインコが葉っぱに紛れていますが、見つかりました。ミドリサトウチョウ(Vernal Hanging Parrot)♀でした。小さくて可愛らしいインコで、上尾筒の赤が印象的です。
高い木の上にも何かいますが、光が強烈で色がはっきりわかりません。しかし、全身青いこの子は、ルリコノハドリ(Asian Fairy Bluebird)♀の様です。低いところに降りて来て欲しかったです。
木の実を丸飲みしている様です。
それにしてもこの木の名前はわかりませんが、小鳥たちに人気で、本当に多種類の小鳥たちがやって来ます。

次回はこの続きで、同じ場所で、エリゲヒヨ、ズグロヒヨドリ、チャムネバンケンモドキ等をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その6/インドトサカゲリ アオショウビン アジアコビトウなど

2024-05-10 | タイ
インドトサカゲリ 2024年2月27日 タイ王国

タイの鳥見初日の最後のポイントとして、牧場のような開けた草地に案内されました。早速、赤い嘴と黒い頭部の白い頬が印象的なインドトサカゲリ(Red-wattled Lapwing)が草地の上に、ケリ!、といった雰囲気で何羽かたたずんでいます。虹彩が黒いので、日本のケリと違って、可愛い印象です。
遠くの杭の上にアオショウビン(White-throated Kingfisher)がいます。そっと少しでも近づきますが、それでも遠い。アオショウビンと言っても青、どちらかと言うと水色、の部分は少なく、英名を直訳したノドジロショウビンの方が、合っているような‥‥
飛んだ後ろ姿では青色と羽の白斑が目立ちますけどね。
杭の立っているところは小さな池で、八重山諸島にいるのと同じムラサキサギの若鳥(Purple Heron)が採餌中でした。
上空に現れた猛禽はシロガシラトビ(Brahminy Kite)でした。日本のトビのような出現頻度かな。
場所を変えたアオショウビンは枝止まり。横から見るとアオの部分が多少は多いかな。
小さな池には小さなウがいました。アジアコビトウ(Little Cormorant)でした。これぐらい小さくて短い嘴だとちょっと可愛い感じです。
環境が違うと違った種類がいます。今度はミカドバト(Green Imperial Pigeon)。遠いと木に紛れてしまいますね。
アオショウビンはまだ居ます。まだ遠いですが、これが一番近づけた写真です。
飛び出し。翼がなかなかきれいですね。
他にもアカガシラサギ(Chinese Pond Heron)、まだ冬羽でした。冬羽のジャワとの見分け方を教えてもらいました。南西諸島で応用出来るといいですが。
シギがいるので、カメラを向けるとイソシギ(Common Sandpiper)でした。分布が広いんですね。
最後にオウチュウ(Black Drongo)。ちょっと遠すぎてフォーカスもイマイチな証拠写真ですが、初めてなので、載せました💦
タイでの鳥見初日は3ヶ所もポイントを回って、種類が盛り沢山でした。

次回は、3月24日の石垣島遠征を3回ほどアップした後、タイに舞い戻りたいと思います。ご覧頂き有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その5/チャガシラハチクイ オレンジハナドリ ハイイロオウチュウ ムネアカアオバト等

2024-05-07 | タイ
食事中のオレンジハナドリ♂ 2024年2月27日 タイ王国

27日午後、パンガー湾を後にして北上し、シーパンガー国立公園近くの本日の宿に着きました。すると日本でお馴染みのスズメ(Eurasian Tree Sparrow)がいるので、こちらでも人家に依存しているんだなと、なんか懐かしくて一枚収めました。広い分布ですね。

その後近くのアマゾンと呼ばれる自然公園(かつては広大なジャングルが広がっていたそうです)に立ち寄り、公園内を探索。木道が設けられていて、そこを歩きながら野鳥を探します。アカショウビンの声が聞こえますが、写真には撮らせてくれません。ちゃんと撮らせてくれたのはハイイロオウチュウ(Ashy Drongo)、随分白っぽいなと思いましたが。
ここでもクロアカヒロハシが複数羽。結構数の多い鳥なんですが、すっきりとは撮らせてくれません。
ここでもチャガシラハチクイ(Chestnut-headed Bee-eater)がいるなと思って見ていると‥‥
もう1羽、捕らえた虫を持ってやって来ました。求愛給餌でしょうか。
すると交尾が始まったので、慌てて連写。
この時期、ちょうど繁殖シーズンなんでしょうね。
次に見たことある地味な鳥だなと思うとコサメビタキ(Asian Brown Flycatcher)でした。こちらで越冬しているでしょうね。
「アオバトがいるよ」と頭上を見上げると木の実を食すアオバトがいます。目の周りに白いリングのあるハシブトアオバト(Thick-billed Green Pigeon)でした。
他にも違うのがいるよということで、撮った写真を見ると、こちらはムネアカアオバト(Orange-breasted Green Pigeon)でした。アオバトの種類が多いですね。
駐車場まで戻るとオレンジハナドリ♂(Orange-bellied Flowerpecker)がピンクの木の実を細かく潰すようにして食していました。お腹と背中のオレンジ色が鮮やかです。

短時間で、この公園を終えて、次に開けた牧草地のような所に行くとのことで、車に乗り込み移動です。

次回は開けた牧草地のような所にいたインドトサカゲリ、アオショウビンなどをアップする予定です。ご覧頂き有り難う御座います。

タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その4/マレーモリフクロウ インドブッポウソウ アオミミゴシキドリ シロガシラトビ等

2024-05-04 | タイ
マレーモリフクロウ 2024年2月27日 タイ王国パンガー

パンガー湾国立公園を後にして、しばし北上。アンダマン海に面した食堂で、昼食。周りは小さな公園のようで、野鳥がそこかしこに。車のそばにインドハッカ(Common Myna)。そこら中にいます。
食事前に近くを歩くと、遠くにアオショウビン(White-throated Kingfisher)。こんなところにもいるのかと感心しました。すぐに飛んでしまって残念。
屋根の上にカノコバト(Spotted Dove)、日本のキジバトのような感じで、そこ彼処にいます。
瞬膜が半分閉じると陰険な顔付きになりますね。
食後辺りを散策すると遠くの電線?の上に鳥影。見るとインドブッポウソウ(Indian Roller)でした。塀があって近くまで行けませんでしたが、色合いは何とか写りました。
木の茂みの中にマレーモリフクロウ(Spotted Wood-owl)がいるのを見つけてもらいました。よく見つけるもんだなと感心。下からたくさん見上げるので、昼間でも目を開けてくれたのでしょうか。つぶらな瞳がパッチリでした。
昼間は通常、こんな感じなんでしょうが。
高い木の上にミミアオゴシキドリ(Green-eared Barbet)。ゴシキドリの中では単色で地味な方でしょうが、十分派手ないでたちかと。
インドハッカ同様にジャワハッカ(White-vented Myna)もそこ彼処にいるのですが、意外に警戒心が強く、あまり近接撮影が出来ませんでした。
上空では、シロガシラトビ(Brahminy Kite)がハシブトガラスに追いかけられていました。何処も猛禽を見るとカラスが追いかける図式は同じようです。
集落の周りでも、さすがタイは鳥影が濃いです。休憩場所でも楽しめそうです。

次回はさらに北上して、宿近くのアマゾンと呼ばれる自然公園でのハイイロオウチュウ、クロアカヒロハシ、チャガシラハチクイなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その3/クロアカヒロハシ アカショウビン チャバラクロバンケンモドキ等

2024-04-22 | タイ
クロアカヒロハシ 2024年2月27日 タイ王国 パンガー湾

(続き)マングローブの森の中を散策。開けた公園の方が鳥を見やすく、森の中は繁って見にくいのはここでも同様です。色々出てくれるのですが、見にくいことこの上無しです。それでも目の良い運転手さん(最初は運転だけだったようですが、見つけ上手を買われてガイドさんと一緒に探してくれます)はちゃんと見つけてくれます。見つけてくれたのはひっそりとたたずむアカショウビン(Ruddy Kingfisher)。紫味がないので、本州にやって来る亜種アカショウビンのようです。越冬しているのか留鳥なのかはわかりませんが、日本生まれの個体かもしれないと思うと楽しいです。
結構、よく出てくれたのですが、中々好条件で撮らせてくれなかったクロアカヒロハシ(Black-and-red Broadbill)2羽でいることが多く、ペアでしょうか?
強烈な木洩れ陽で色がうまく出せませんが、黒と赤の模様と大きなクチバシが魅力的です。
目線の高さに居たと思うと遠い!
日本には居ないバンケン類、最初に居たのはクロバンケンモドキ(Black-bellied Malkoha)目の周りの赤色が面白い顔立ちにしてくれます。それにしても、何でモドキ何でしょうね?和名の付け方はよくわかりません。
こちらはチャバラクロバンケンモドキ(Chestnut-bellied Malkoha)、クロバンケンモドキとよく似ていますが、お腹が茶色。
アオゲラもいました。最初に出会ったムナフタケアオゲラ♂でした。
森の中は見にくいのは何処も同じですが、お日様が強烈で、葉もより繁っているので、一層見にくい気がします。さて、ここは終わりにして、今日の宿に向かい、一旦、荷を下ろして、休憩した後、近くのアマゾンと呼ばれる森の公園に移動しました。

次回はタイシリーズは一回休憩して、岡山県のレンジャクなどをアップしたいと思います。その次からタイに復帰します。ご覧いただき有り難うございます。

タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その2/マングローブヤイロチョウ チャガシラハチクイ オニカッコウ等

2024-04-19 | タイ
マングローブヤイロチョウ 2024年2月27日 タイ王国 パンガー湾

(初日続き)チャバネコウハシショウビンにたっぷり遊んでもらい、公園内を少し歩き始めるとそこかしこに野鳥がいます。さすが熱帯、といっても高い枝の上だったり、茂みの中などそう簡単に姿は見せてくれません。
こちらは頬に白い筋が見えるミミジロヒヨドリ(Streak-eared Bulbul)。ヒヨドリ類は繁栄しているようで、遠征中に10種類程遭遇できました。
ツバメが飛び交っています。コシアカツバメを赤茶色に濃く染めたようなマラヤコイシアカツバメ(Rufous-bellied Swallow)、オオコシアカツバメとの話もありましたが、図鑑やeBirdで照合して、これにしました。
他に飛び交っていたツバメはリュウキュウツバメ(Pacific Swallow)でした。ただのツバメもいましたが、南西諸島と同様にこちらをよく見かけました。
高い枝の上にハチクイがいました。頭に茶色の頭巾をかぶったようなチャガシラハチクイ(Chestnut-headed Bee-eater)でした。ここでは普通種のハチクイのようです。
そして、今日の最大のお目当てをマングローブ林で探すと素晴らしく目の良い運転手さんが簡単に見つけてくれました。あそこにいるよと教えてもらうのですが、どこにいるのか中々分からない。それでも何とか発見!遠かったですが、日本のヤイロチョウによく似ています。鳴き声もそっくりで、非常に近縁種なんでしょうね。
ゴチャゴチャの枝の隙間から見るのは大変でしたが、飛び移ってもあまり遠くにいかず、しばし遊んでくれました。
戻るとチャガシラハチクイが比較的低い位置で獲物を探しています。
コーエル!コーエル!と聞こえる大きな声がするのですが、姿が見つからない。皆で散々探して、やっと見つかったのは鳴き声(Koel)がそのまま英名になったオニカッコウ(Asian Koel)でした。大きな鳥なのですが、木の茂みの中にいると意外に見つからないのです。ここタイをはじめとして東南アジアに沢山いるようで、行く先々で、「コーエル!」の声を聞きました。カッコウと名がつくように、他の鳥へ托卵する習性を持っているようです。体がでかいので、相手もムクドリ、カラスなどに托卵するようです。
こちらも普通種のシキチョウ(Oriental Magpie Robin)ですが、声も姿も良いです。よく囀っているのですが、以外に見つけにくい。
狙いの鳥がしっかり見えたので、少し奥に入って、マングローブ林の中を探索することになりました。

次回は、マングローブの森で出会ったクロアカヒロハシやお馴染みのアカショウビン、バンケンモドキなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。

タイ南部紀行2024年2月 パンガー湾国立公園編 その1/ムナフタケアオゲラ チャノドコバシタイヨウチョウ チャバネコウハシショウビン

2024-04-16 | タイ
チャバネコウハシショウビン 2024年2月27日 タイ王国 パンガー湾

2024年2月26日〜3月3日にかけて、自身初となるタイ南部(マレー半島部)に遠征してきました。少人数、地元ガイドさん任せの旅で、森に設置されたハイドからの撮影が多く、憧れのヤイロチョウ類、ショウビン類、ヒロハシ類、カワリサンコウチョウ等102種の鳥たちと遭遇、うち61種はライファー でした。
2月26日成田をシンガポール航空の500人乗りの超ジャンボA380に乗り込み、シンガポール経由のプーケット着で、その日はパンガー湾近くのホテルに投宿。翌朝、早速パンガー湾国立公園に出動。自然公園ですが、早速、入り口近くの小さな池まわりで、アオゲラの親戚筋のムナフタケアオゲラ(Streak-throated Woodpecker)が巣穴の前にいました。
すぐ側の小さな花が無数についている木にチャノドコバシタイヨウチョウ(Brown-throated Sunbird)が♀と♂のペアでしょうか、小さな曲がった嘴で採餌中。♀はちょっと地味ですが‥‥
♂は緑の金属光沢を煌めかせた派手な装い、やはり熱帯の鳥です。
お腹も黄色で本当にカラフルな色彩です。チョロチョロ動いて大変でしたが、運よく見通しの良い枝の上であたりを様子見?、すると「Kingfisherがいるよ!」と声がかかり、早速、今日の狙いの一つチャバネコウハシショウビン(Brown-winged Kingfisher)を見つけてくれました。アカショウビンのクチバシと同じ赤い大きなクチバシを持った割と大型のショウビンでした。小さな池で、獲物を狙っています。人をそれほど気にする様子がないので、お陰様でたっぷり撮れました。
池に飛び込んで、獲物を捕まえていましたが、残念ながら狩りの様子は撮れませんでした。
他のショウビン類と同様に背中が鮮やかな水色ですね。

乾季でもあり天気も良く、ちょっと暑いですが、上々の滑り出しでした。次回はこの続きで、少し進んだマングローブ林にいたマングローブヤイロチョウ、オニカッコウなどをアップする予定です。ご覧いただきありがとうございます。