
ツルクイナ 与那国島
10月13日与那国島にて: 与那国島の初日、まだ薄暗い午前6時半近く、宿の周りを散策しました。何せ日本の西の端、夜が開けるのが遅いです。するとアカハラダカが飛び立ち、旋回してくれましたが、薄暗いせいで、ブレブレ。アカガシラサギも飛んでくれましたが、暗くて写真になりません。宿に戻り朝食を取ってすぐに出発。まずはツルクイナが出るという田んぼに向かいました。しかし、田んぼにその姿はなく、そこを離れて、日本の西の端を訪ねることにしました。

そして西の端の久部良集落辺りを流してみましたが大した成果はなく、ツルクイナのポイントに戻りました。車の中でちょっと待っていると、何とツルクイナが出て来ました。えっ!こんなに簡単に見れていいの!と、素直に感動。嬉しいライファーです。留鳥でありながら見るのが極めて困難な鳥です。おそらく雄の若鳥ではないかと思われますが、次は雄の夏羽を見たいものです。

近くに後ろ姿ですが、バンがいます。大きさがよくわかります。

すぐに藪の中に入ってしまいましたので、水の張った田んぼに目をやるとセイタカシギがいます。

草むらに2羽のタシギがひっそりと佇んでいました。

田んぼの反対側の休耕田でしょうか、小鳥が現れたので、見るとコホオアカです。以後、よく出てくれました、越冬しているのでしょうか。

近くの電柱の上にチゴハヤブサがいるのをHMさんが発見。比較的近くで撮らせてくれましたが、少し引いて、山がバックになるようにしました。やっぱり色がよく出ます。下尾筒の赤が良いです。

空抜けになりますが、近づいてみました。

田んぼの上をクロハラアジサシが飛んでトンボを捕まえています。ギンヤンマが沢山いましたので、良い獲物になっているようです。

無事ツルクイナをゲット出来たので、他のポイントへ移動です。まず祖納の田原川湿地に寄ってみました。シギ類が結構いました。見慣れぬシギがいるので見ると、最初アメリカウズラシギかと思い込んでいましたが、図鑑をよく見るとウズラシギの幼鳥でした。


他にイソシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、セイタカシギ等がいました。クサシギが射程距離に出てくれました。

さらに移動の途中、学校の校庭を見るとあちらこちらにツメナガセキレイ、数十羽はいたでしょうか。比較的近くで見えた夏羽の残っている個体です。

次のポイントは東の端の東崎(あがりざき)。与那国馬が群れていましたが、芝生の上にマミジロタヒバリ。昨年春の西表島で見て以来です。でも逆光で写真は今ひとつです。1羽しか見えませんでした。

少し歩いていると突然目の前に小鳥が降りて来ました。ほとんどノートリミングのコホオアカです。本当に多いです。

芝生ですので、ツメナガセキレイは多いですが、南国らしい雰囲気の植物をバックに。

イソヒヨドリ♀が碑の脇から顔を出してこちらを見ているような感じです。

続いて東崎から島の南側を通って、山に向かうことにしました。途中、観光名所でもある立神岩を眺めてみました。

林道を走りはじめると上空に猛禽、ノスリでした。チゴハヤブサ、サシバもいました。

めぼしい鳥にはなかなか会えません。キマユムシクイがいましたが、写真は撮らせてくれません。被写体になってくれたのは、やっぱり亜種シマアカモズ♀です。

最早夕刻、林道を走り、与那国岳の森林公園に行ってみました。林道では、エゾビタキがたまに出たり、亜種リュウキュウメジロ、シロガシラ、亜種タイワンヒヨドリ等が出てくれるのみ。期待のキンバトには会えません。その代わり、ズアカアオバトが何かの実を盛んに食していました。

かなり日も傾いて来たので、宿に帰る前にツルクイナのポイントに寄って見ました。何人かのバードウオッチャーがいらしたので、一緒に見ていると、何とツルクイナがひょこり出ていました。サービスいいやつだなーと感心しました。珍しく表に出やすい個体なんでしょうね。
田んぼの水にはクロハラアジサシが、入浴して一日の汚れを落とすかのように、夕陽を浴びて水浴びしていました。


最早日も暮れたので、宿に戻って、ツルクイナに乾杯!
10月14日与那国島にて: 翌朝も朝食前に宿の周りを散策。昨日と同じであろうアカハラダカがいました。ちょっと遠かったですが、枝止まりしたので、何とかカメラに収まってくれました。

朝食後先ずは、ツルクイナのポイントに行って見ました。するとそれほど待つ間もなく、またまたお出ましになりました。今回は、畔に沿ってゆっくり歩いてくれたので、たっぷり写真撮れました。クイナ類の特徴ですが、足指が大きいです!






次回は、この続きで、与那国島後編として、ミフウズラ、サシバ、インドハッカ、コホオアカ、クロハラアジサシ等をアップする予定です。