
ミフウズラ ♂ 与那国島にて
与那国の景色を少し。東崎にいる野生の与那国馬です。あたりは馬の糞だらけ。

与那国らしい海岸線です。

10月14日与那国島(続き): 2日続けてツルクイナ に逢えて嬉しい限りです。その水の張った田んぼではトンボ(主にギンヤンマ)がよく飛んでいますが、それをクロハラアジサシが巧みにキャッチしているようです。上空で舞っているのを写真に納めてみると、その嘴にはトンボが捕らえられています。



昨日は、夕刻に行った与那国岳の森林公園、今日は朝に向かうことにしました。林道を流すとコサメビタキやエゾビタキがフライキャッチしています。森林公園を散策するとオオルリ ♀がいました。肉眼では見えないのですが、写真にすると羽に少し青みが見えます。

林道を散策しましたが、やっぱりキンバトには逢えず。時折、アカヒゲのか細い囀りが聞こえたり、オオムシクイらしき地鳴きがあるのですが、いずれも見つからず。残念!姿を見せてくれたのは、亜種リュウキュウメジロと‥‥

‥サメビタキでした。ヒタキ3兄弟は何とか揃いました。

山から降りて、山沿いの畑を流していると電柱からサシバが飛び出しました。本土から渡って来たのでしょう。

耕作放棄されたような畑の中から小鳥が飛び出して来て、暫く楽しませてくれました。一番目にしたホオジロ類のコホオアカです。



同じ場所に亜種リュウキュウメジロ。山が近いとはいえ、こんな開けた場所にでてくることもあるんだなと感心。

同じ場所には、セッカもいました。島のあちこちで見ますが、枝に止まった時には、やっぱりこのポーズが一番です。

電柱の上にまたサシバ♂がいました。獲物を捕えている様で、みるとカエルでした。


祖納の集落内の小さな公園に野鳥が飛んでいったので、見てみるとカラムクドリでした。写真を撮ると一緒にシロガシラが写っていました。

集落内の牛舎で椋鳥系の声がするので探してみると、何とインドハッカが牛の上にいました。おおっ!何だかアジアっぽい絵柄だなと思いつつ写真に納めさせてもらいました。牛にたかった虫か何かを食しているのでしょうか。



飛び立って何処かに行ってしまいました。

近くの田原川湿地の休耕田ですが、水がどんどんなくなって来ています。シギの数が減ってしまいましたが、近くに来てくれたのは、タカブシギ。

遠くにはエリマキシギを新たに確認。他にコアオアシシギ、ヒバリシギ、クサシギ、トウネン等。少し奥に入っていくと、やっぱりコホオアカ、耕した田圃にアトリの群れがいました。そしてノビタキ の姿もありました。

さらに奥に行くと、水の張った休耕田にはコガモやオナガガモの姿も。別の水たまりには、アオアシシギ、さらにタカブシギ(右)とオジロトウネン(左)がいました。

戻る途中、鳩が飛んでいるので、おやっ?と思ってよく見るとベニバト!やっと逢えました。遠くの電線に止まりましたが、遠すぎてフォーカスが合わず、残念ながら写真はなしです。
夕刻になって、サトウキビ畑を走っていると前方で草むらに走り込む小さな鳥の姿。おおっ!ミフウズラ に違いないと丹念に探すと先ず見つかったのは、エゾビタキ。細い鉄柱の上から餌を探している様でした。


さらに探索を続けていると、遂に!道の端にひっそりと佇んでいるミフウズラ を発見。二人で同時に「いたっ!!」と声をあげてしまいました。嬉しい嬉しいライファーです。何度か南西諸島に足を運んでやっと逢えました。喉が黒くないので、雄の様で、ずんぐりした姿と目が何とも可愛いいです。

目を瞑るとこんな感じです。

振り返ると‥‥

のっそりと動き出して‥‥

道に出てくるともう一羽いました。やっぱり♂の様です。そして2羽で畑の中に消えて行きました。

悠々と宿に引き上げ、ミフウズラ に乾杯!‥‥でも台風19号の被害を考えて控えめにしました。
翌15日は、与那国を立つ日で、朝少ししか時間がありません。ベニバトがいた祖納を中心に探索しましたが、残念賞。田んぼの水も干上がっており、どんよりした天気に鳥も今ひとつ。最後にアカガシラサギが飛んでくれました。

これにて、与那国島の探鳥紀行も終了です。渡り鳥は結構いたものの珍鳥には逢えず、ちょっとハズレの年の様でした。毎年でないことを祈るのみです。
ベニバトは昨年10月の与那国でしっかり逢えました。リンクはこちら。
次回は、10月26日に訪ねた千葉県船橋市三番瀬にやって来たオニアジサシやミヤコドリ等をアップする予定です。