ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

冬の道東紀行 2019年12月 その2 網走/知床編 シマフクロウ オオワシ オジロワシ クロガモ シノリガモ オオアカゲラ等

2019-12-06 | 北海道

シマフクロウ 知床 羅臼町 鷲の宿にて

12月6日(第2日目)網走〜斜里〜羅臼: 12月の北海道、明るい時間が短く、午後4時にはすっかり暗くなってしまいますが、朝は6時半ごろには何とか明るくなります。2日目早朝から起き出し、網走港に寄ってみました。シノリガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、オオハクチョウ等相変わらずのメンバーでした。午前中は時間が取れるKくんをピックアップして濤沸湖に向かいます。白鳥公園からの湖面の面子は同じようでしたが、背後に気配‥‥振り返ると、何とイタ公。ほんの少しウロウロした後物陰に。
遠くの木にオオワシが止まっています。近づいても、こちらの事は全く気にならないようで、堂々とたたずんでいます。小枝が邪魔ですが、どうしても枝被りになってしまいます。2羽いました。
すると、オジロワシの若鳥が近くを飛んで、オオワシの近くに止まりました。この付近はワシの休憩所になっているかのようです。
湖の北側を流してみたところ、すっきり見える木どまりのオジロワシ成鳥がいました。やっぱりこちらを気にする様子はありません。
小清水原生花園に寄って見ましたが、小鳥の気配無し。カラスが何やら啄んでいるので見ると、何と何とコミミズクです。何故落鳥したのかは分かりませんが、生きて、飛んでいるのに会いたかったですね。他にはケアシでなく、ただのノスリが飛んでいました。海は相変わらず波高しですが、波間にカモが見えます。クロガモのようで、高い波が来ない所にちゃんといるようです。
続いて、網走港のポポ260に立ち寄って、コオリガモを見た後、足を伸ばして、能取岬に寄って見ました。昨日ほどではないですが、相変わらず風は強かったです。崖の上から見下ろすと、海にはカモ達が浮かんでいます。シノリガモがほとんどでした。
お昼になったので、Kくんを送って、今晩の宿がある知床の羅臼に向かいます。途中の森に寄って見ましたが、カラ類以外の鳥影は薄く、冬の北海道の森は寂しいものです。しかし、オオアカゲラが現れ、何とかカメラに収まってくれました。
森を後にし、更に南下していると電柱の上にオオワシが止まっています。全身はすっきり見えますが、どうも電柱の上は色気がないですね。
途中の斜里漁港に寄って見ましたが、めぼしい成果はない中、10数羽のカモの一団がいました。ほとんどはお休み中でしたが、みんなシノリガモの♀のようです。この時期、時々単一性の集団を見ることがありますが、どういうことなんでしょうね。
時刻は午後3時。最早、夕暮れの気配です。暗い中を走るのもどうかと思い一路、羅臼に向かいました。民宿鷲の宿に到着したのは、もう暗くなった午後4時半ごろ、宿の親父さんが飛び出して来て、「もう、シマフクロが出るかもしれないので、急いで支度して!」追い立てられるように食堂兼の観察小屋に入るとツアー客もあり、この時期にしては、既に満席状態。一番奥のポジションでセット完了。しかし、待てど暮らせど主人公のお出ましはありません。「昨日は、4時半には出たんだけどな〜」との言い訳を聞きながら、6時ごろには食事。漁師さんの宿だけあって、魚が美味しんです!お腹も膨れたことで、臨戦態勢に入りましたが、サッパリ。12月初旬頃は、シマフクロウの求愛シーズンで、♀へのプレゼントのため採餌によく現れると言うのですが‥‥ まあっこんなもんさと、待っていると日も変わろうかという午後11時半、音もなく主役が登場!まず近くの木に止まります。
黄色の足輪が右足にあり、♀のようです。すぐに降りて来てヤマメを捕獲。食したかと思うと飛び立ちましたが、すぐ近くの電柱の上に止まっているようでした。
直ぐに戻って来ましたが、♀ではなく、どうやら♂のようです。黄色の足輪が左足についています。
上手にヤマメを捕獲します。
口にくわえて、飛び立ちましたが、向かったのは♀のいる方。求愛給餌のようです。
その後しばらくお出ましがないので、部屋に引き上げ、就寝の準備をして、午前2時ごろまで待つことにしました。明日もあるので、睡眠を取らないわけにはいきません。もうダメかなと諦めかけた午前1時50分、お出ましになりました。やれやれです。また、♂のようです。
ヤマメの捕獲シーンを連続で見て見ましょう。構えて生簀に向かいます。
羽を広げたままジャンプ!
足で探るように生簀の中を移動。
捕獲すると淵に飛び上がります。片足には獲物が。
まずは自分で賞味。「んっ! うまい!」とでも言っているような表情です。
時に失敗することもありますが、懲りずにチャレンジします。
捕まえた獲物は、求愛給餌のためでしょうか、くわえて飛び立ちました。もう♀は巣に戻っているのか、川の上流に向かって飛んで行きました。
やれやれと安心して、就寝しましたが、この後、3時、6時に現れたそうで、3時には、♂と♀の2羽で現れたそうです。悔しいですが、しょうがないですね。翌朝は、少々寝不足気味ですが、6時半には起床。8時前には野付半島に向けて出発しました。
写真は翌朝の鷲の宿です。ちょっと横に伸ばしていますが、遠くに見えるのは、羅臼岳でしょうか。


次回は、野付半島編で、ユキホオジロ、コクガン、ウミアイサ、カワアイサ 等をアップする予定です。