ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

冬の道東紀行 2019年12月 根室編その1 チシマウガラス ギンザンマシコ キレンジャク コオリガモ クロガモ ワシカモメ等

2019-12-08 | 北海道

ギンザンマシコ♀  根室市明治公園にて

明けましておめでとうございます。
いつもブログ ヒデびたきの野鳥紀行をご覧いただきありがとうございます。引き続き遠征で出会った野鳥たちを中心に週一ペースで掲載いたしますので、本年もよろしくお願いいたします。 2020年元旦

12月8日根室にて: 道東4日目の今日は、落石クルーズで海鳥観察と明治公園、納沙布岬を巡る予定でしたが、あいにくの強風のため、クルーズは中止。残念ですが、仕方ありません。公園と港をしっかり回ることにしました。
風露荘で朝を迎え、まだ薄暗い庭に目をやると早くも小鳥たちがお出ましです。早速カメラを携え、食堂の椅子に陣取ります。パンとコーヒーの朝食も始まり、ゆったりと庭の小鳥たちを眺める至福の時間です。まだ時期的に早いのかオオアカゲラや亜種ミヤマカケスは来訪が少ないそうですが、アカゲラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、シジュウカラ、コガラ、コゲラ等がひっきりなしにやって来ます。アカゲラは切れ目なく来ている様子で多い時には、一度に4羽いることもありますが、仲良く餌を啄むことはなく、必ず喧嘩します。
アカゲラ♀です。

こちらは♂です。
この個体は随分色白で、亜種キタアカゲラかもしれないとのことです。
目の前にやって来たコガラです。北海道では、ハシブトガラより数は少ないです。羽を折り畳んだ時に次列風切りが白く見えるのと、嘴に白い会合線がないので、そうだと思います。
目の前の脂身にやって来たヒガラです。
一方こちらは、ハシブトガラ。一番訪問が多いです。
亜種シロハラゴジュウカラもよくやって来ます。
餌のひまわりには、エゾリスもよく来ます。一度来ると居座って長い時間食しています。近過ぎて、300mmでははみ出しそうです。
逆光で撮ると毛のふさふさが浮かび上がります。
いつまでも居たい所ですが、日のある時間は短いので、出かけます。ベニヒワ、イスカ、レンジャク、ギンザンマシコの情報があるので、期待は高まりますが、さて‥‥
先ず、根室市民の森に寄って見ましたが、昨夜の雨のせいか、駐車場はスケートリンクの様です。ツルツルでとても歩けそうにないので、早々に退散。明治公園に向かいます。ここもツルツルですが、芝生の上は歩けるので、カメラを抱えて進みます。風露荘のご主人も参加している探鳥会の方々が先着しており、イスカがいて、ナキイスカが混じっているというので、一気に気持ちが昂りますが、何処かに行ったとのこと。帰ってくるのを期待して、公園にしばらくいることにしました。しかし、待てど暮らせど、イスカのお出ましはありませんでした。そのうち、正面入り口の街路樹のナナカマドにギンザンマシコがいるそうなので、氷のリンクを慎重に進みました。居ますいます!ナナカマドの実を貪り食っています。今年は、何故か夏にナナカマドの実が熟す前に落ちてしまったとのことで、街路樹にあまり付いていません。
ギンザンマシコ♀でした。夏にハイマツの中にいるのとは感じが違うような気がします。
待っていてもイスカは来ません。カラ類が時折現れるのみ。ツグミがやって来ましたが、多くはないです。
そうこうしているとHMさんが、遠くの木にいるレンジャクを発見。十数羽のキレンジャクでした。
近付いて下から見上げます。今回は、ナナカマドに取り付いているシーンは見ませんでした。
お昼の12時近くなってもイスカの気配がないので、花咲港にカモたちを見に行くことにしました。海が荒れているので、ウミスズメ類などが入って来てないかと期待しましたが、カモ類とカモメ類のみでした。先ずは、クロガモ です。
コオリガモも結構いましたが、遠かったり、逆光だったりと今回の写真はちょっと物足らなかったです。
佇んでいるワシカモメが目の前にいます。初列風切羽の先端が灰色です。
続いて納沙布岬方面に向かい、チシマシギ狙いで、温根元ハイドに行きました。ちょうど帰る方がいらっしゃいましたが、10時から粘ったけど、ダメだったとの事。ハイドから、スコープで捜索しましたが、やっぱり、影も形もなし、岩礁の上にはオオワシ、カモメ類、海には、ホオジロガモ、クロガモ 、シノリガモ 等。1羽だけウミバトとアカエリカイツブリを見つけましたが、そのくらいです。
日も傾いて来たので、本日最後の狙い、ねぐら入りのチシマウガラスを見つけるべく、納沙布岬に移動。これまで何度か挑戦しましたが、いずれも振られているので、今度こそはと意気込んで向かうと、いつもの大きな岩の上には、何もいません。あれっ!と思っていると手前の崖に黒いものが何十羽と張り付いています。あまりに風が強いので、風のこない岩陰にいたようです。早速、探し始めると‥‥クチバシが太く、白いウが見つかりました。チシマウガラスだっ!やっと出会えました。嬉しいライファーです。真ん中の個体がそうです。右の個体は、少し小さくてクチバシが細いのですが、チシマウガラスの特徴があるので、幼鳥でしょうか。あとで撮った別のウ達の写真を見てみると数羽いたようです。
左の個体は、ヒメウです、クチバシが黒く、細いのと頭が小さいです。
そのまま寝てしまうのかと思っていると急に動き出し、飛び立ちました。
海に降り立ち、しばらく泳いでまた飛んで戻って来たようです。
日も落ち、凍える上に、風が強いので、本日はこれにて終了ですが、ライファーゲットで心は暖かく意気揚々と引き上げました。

次回は、翌日最終日の午前中だけですが、リベンジを果たすべく明治公園のみとしました。残念ながら、イスカはチラッと見えただけでしたが、ギンザンマシコ♀をたっぷりみることができました。風露荘の亜種ミヤマカケス等とアップする予定です。