ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

立山室堂平紀行2021年4月 前編 ライチョウ

2021-05-18 | 中部地方
ライチョウ♀♂のペア 4月23日立山室堂平

白いライチョウに会いたくて、ライチョウと言えばここ!の立山室堂平に初めて行って来ました。数は多くありませんでしたが、全身白い♂、♀、♂若鳥に無事会う事ができました。
4月22日:4月中はまだ全身白いというので、15日に開通したアルペンロードを通って行きました。そういえば北陸新幹線にも乗った事がないと、ガラガラの新幹線に乗り込み、富山駅でアルペンルートのチケットを買い富山電鉄、ケーブルカー、バスと乗り継いで、標高2,500mの室堂平に密の心配も無く到着しました。宿のみくりが池温泉まで徒歩で15分、ザラメの雪で歩きにくい上、空気が薄いのかすぐに息が切れます。そのせいか今回の遠征はさすがに疲れました。帰りも公共交通機関というのは正解でした。
さて、宿に荷を下ろして、午後1時半ごろにはライチョウ探索に出発です。雪が溶けてハイマツが顔を覗かせている場所が宿の前から広がっていますので、ハイマツ帯に沿って歩いて行くと遥か下の方のハイマツが剥き出した所に何人かの方がカメラを構えています。おっ!あそこだと雪の中を下って行きましたが、足元が雪に埋もれて結構大変。ゼイゼイ言いながら到着すると、CMさんが♀がいるよとのことで見るといましたいました。初見は全身真っ白なライチョウの♀!何とも綺麗で可愛いです。
少し上の方にもいる様なので、行ってみると3羽のライチョウがハイマツの中でお休み中でした。よく見えたのは若い♂、目先が黒いです。
ハイマツの中に潜り込んでしまったので、しばらく待っていると1時間近く経ってお腹が空いたのか食事に出て来ました。
若い♂ですが、目の上の肉冠が少し赤い所を見せてくれました。
別の若い♂ものそのそと出て来ました。この子は胸元の羽がだいぶ黒くなっていますね。
下の方に降りて見ると♀成鳥が再び活動開始の様です。
ズームレンズも持参したので、少し引き気味にしてみました。
ゆっくりと様子を見ながら雪の上を歩いていると本当に保護色ですね。目立たないです。
背景に立山が写る様にしてみました。
午後6時から食事だというので、宿の方に戻って、近くのハイマツ帯を見ると、ここにも若い♂がいました。
宿には天然温泉が出ていて、こんな高地で温泉に浸かれるとは思いもよりませんでした。食堂はアクリル板で仕切られており、皆さん、黙食。早々に就寝しましたが、慣れない雪の中を歩いたせいか、足の筋肉がつって苦労しました。
4月23日:翌朝は日の出と共に起き出し、外に出て見ると、何と宿の入り口の真前のハイマツの中に若いライチョウがいるではありませんか。やっぱり室堂は濃いな!と感心しました。
そして昨日の血の池近くのハイマツに行くと若い♂が食事中でした。
午前6時ごろ、少し降りて昨日♀成鳥がいた所に行くと、今日は♂成鳥がいました。目の上の肉冠が赤くて綺麗です!
すると後ろの方から♀が出て来ました。どうやらペアの様です。
ジッとたたずんでいると雪だるまの様、目立ちません。
朝食は8時迄なので、7時過ぎに宿に戻りながら近くのハイマツ帯を見ると、昨日の若い♂がのんびりとしていました。
朝食を終えてペアのいた辺りに出かけると休憩中だったのか姿が見えません。暫く待った11時過ぎに出て来てくれました。行動パターンとして、暫く食事をしたらハイマツの陰でおよそ1〜2時間ぐらいは休憩する様です。
同様に♀も顔を出します。
何とかペアの2ショットも撮れたということで、宿に戻って昼食を取り、こちらも休憩することにしました。15時になって、再び同じ場所に出かけて待っていると16時過ぎに♂が顔を出しました。
少し開けた所に出て、全身を良く見せてくれ‥‥
続いて♀も後を追うように出て来ました。少し引いて立山がバックになるようにしてみました。両方にフォーカスが来ていい感じです。
かなり接近してくれて2ショットが撮れて嬉しい限りです。
少し風景写真を。今日の夕食は7時からなので、夕景色を狙いました。立山の上空に上弦の月が見えて来ました。
日本海側に日が沈みます。大日岳か奥大日岳でしょうか。眼下の地獄谷からは、盛んに蒸気が上がり、硫黄の匂いが漂ってきます。
富山平野の方角ですが、雲にすっぽり覆われているようです。
天気に恵まれ過ぎて、真っ黒に日焼けしてしまいました。お湯に浸かると皮膚がヒリヒリして痛いことですが、満足な1日を終える事ができました。

次回は翌日の4月24日の午前中だけですが、同様にライチョウ達に加えて、カヤクグリがたっぷり出てくれた様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。