ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

宮古島紀行2020年 その3 アカショウビン キンバト キビタキ

2020-07-08 | 琉球地方
亜種リュウキュウアカショウビン 宮古島大野山林にて

6月20日11時〜14時 ツアーは最終日の大野山林にて: ツアーの残り時間が3時間を切って、やっと亜種リュウキュウアカショウビンのそれらしい写真を撮ることができました。運転手さんの素晴らしい目に感謝、感謝です。これまでにない大雨で出来た川に水浴びに来た様ですが、幸い橋の欄干や木々がブラインドとなって、すぐに逃げる様子はなく、皆さんでしっかり撮らせてもらいました。光の条件もよく、後ろも抜けて、アカショウビン特有の緋色が浮かび上がります。
この一枚はあまりトリミングしないで周りがよく見えるようにしてみました。
正面向きはしっかり撮れたので、背面からも撮りたいと思っていると、心の声が聞こえたのか、くるっと向きを変えてくれました。亜種リュウキュウアカショウビンは九州より北にやって来る亜種アカショウビンに比べて全体に色が濃いのと背面が紫色がかっています。構造色なので、光の具合で色の出方が変わります。今日は、光も十分あったので、紫色が濃く見えて、南方系の鳥の雰囲気がよく出ている様に感じます。
時折、太陽が陰ると背景の緑色が濃くなり、アカショウビンが浮かび上がる様です。
振り返った正面顔です。
水浴びをした後は羽繕いですが、大きなクチバシでやりにくそう。
水浴び後少し下の枝に戻って来ましたが‥‥
またすぐに水浴びに飛び出しました。やっと捉えましたが、ブラインド代わりの葉っぱが逆に邪魔になってスクリーンがかかった様ですね。
水浴びから戻ってきました。
水浴び後は羽繕い。
ずぶ濡れにはなりませんが、少し濡れているのが分かります。
と見惚れて油断しているといきなり飛び込み。
飛び込んだところも撮れましたが、残念ながらピンボケ。戻って来るところで、葉っぱがちょっと邪魔してますが、背中の水色の羽がよく見えます。
時間としては長く感じましたが、10分足らずの出来事でした。アカショウビンらしい写真が撮れて嬉しい限りです。
そして、ツアーの最後の最後にやっと森林内の水場に移動。いわゆる竜の池と呼ばれる周囲50m足らずの人口の小さな池で宮古島鳥撮のホットスポットです。森の中からは、アカショウビン、キンバト、カラスバト、サンコウチョウ、ヒヨドリ等の声がそこらじゅうから聞こえてきます。時にリュウキュウコノハズクの声も、やっと来たーという感じです。また、コロナや大雨のせいなのか、水場には誰もいません。以後、2日間ともここに来ましたが、カメラマンには全く会う事なく、いわゆる独り占め状態でした。
池の周りはこんな感じで、ガジュマルの木やサトイモによく似たクワズイモなどが生い茂っています。ジャングルですねー。

さて、本若さんの持参ブラインドを横断幕の様に設置しますが、設置している最中に早くもキンバトがやってきました。しかし、こちらが取り込み中だったせいか奥に入ってしまいました。どうやら森の水溜りもだいぶ引いたみたいで鳥たちが来る様になっているので安心しました。ただ、しっかりしたブラインドなので、さっぱり向こう側が見えません。亜種リュウキュウサンコウチョウ♂が来て二度ほど水浴びに飛び込んだらしいのですが、全く捕捉できず。ブラインドの端に位置した池がよく見える方の「○○が来たよ!」が唯一の頼りです。そんなこんなで待っていると待望のキンバトがやってきました。しかも♂!森は暗いですが、しっかり色も出ました。右足に足輪をしているようですね。連絡しようと思いましたが、設置先が検索できませんでした。
水浴びするのかと思いきや池の縁に沿って頭を前後しながらハト歩き。水面にも映ります。
キンバトもしっかり撮れて後はオオクイナを待つばかりですが、なかなかそうは問屋がおろしてくれません。続いてやってきたのは小鳥、亜種リュウキュウキビタキの♀でした。こちらは水浴びでした。亜種リュウキュウキビタキ♂の囀りはシーズン過ぎなのか元々少ないのか僅かに聞こえたのみで、♂の姿は拝めませんでした。 
さらに亜種リュウキュウアカショウビンもやって来ました。暗い森の中だと先ほどと色の具合が違いますね。これだと亜種アカショウビンとあまり違わないような。
あっという間に2時間は経過し、もうツアーは終了、引き上げの時刻です。残念ながらオオクイナは現れず、宿題を残す結果となりましたが、我々は延泊を申し込んだので、今日を入れて残りまる2日あります。そのお陰でツアーでご一緒した方には申し訳ないですが、オオクイナは嫌と言うほど見ることが出来ました。
ツアーの皆さんと山林を引き上げ、空港に向かい、お別れした後、レンタカーを借りて、再びHMさんと2人で大野山林に向かいました。午後4時過ぎに同じ竜の池にやって来ましたが、先ほどとは違う場所に持参したメッシュの簡易ブラインドを設置し、待機しました。するとサンコウチョウ、アカショウビンとやって来て、最後に待望のオオクイナが遂に現れましたが、その結果は次回で。


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2 コメント

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アカショウビン (森の下のヒデびたき)
2020-07-21 19:03:45
佐々木さん、ご無沙汰しています。アカショウビンは西表島にもたくさんいますよね。40年前に電線に止まっているのを見たことがあります。が、やはり知らない場所では簡単ではないですよね。宮古島の水場で待つのがオオクイナやキンバトも含めて確実ですね。
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Unknown (佐々木 薫)
2020-07-21 09:16:48
西表島に数回行きましたが一度も会えず、羨ましい。アカショウビンは琉球のはやはり色黒ですね。
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