徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

桜の木の下

2008年04月21日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
“桜の木の下”と聞いて,どんなことを思い浮かべるだろうか?

「お花見,宴会」,「入学式・卒業式」,ハラハラと舞い落ちる薄紅の花びらを思い浮かべたりはしていないだろうか・・・

“桜の木の下”のアイデンティティは,そんなパステル色のセンチメンタル世界ではない。それは,春のほんの一時の話であって,本来の“桜の木の下”のアイデンティティは「落下」である。

実際に“桜の木の下”を一年通して経験してみれば分かることなのだが,桜の木の下はとにかく落下物が多い。

で,一昨年からその“桜の木の下”を一年通して経験しているのが,我が愛車のパルサーセリエ君。

まずは,冒頭にも紹介した花びら。確かに舞い落ちる時は美しいのだが,落ちる場所が車のボンネットの上の場合は・・・。あの薄い花びらは,ぴたりと貼り付き,ちょっとやそっとでは取れやしない。薄紅の斑模様になるのではあれば,まだ風情もあるが,それは一時。美味しくなさそうなカフェオレ色に変わった花びらは何とも頂けない。

次は,花軸。実のなることの少ないソメイヨシノは花が終われば,雄しべも雌しべも花軸ごとがバタバタと落ちる。これも面白いように車の隙間に入る。

落ちることなく残った花軸は,実となり,ヒヨドリ君に食べられてから落ちる。桜の木の上は,街の鳥たちの集会場,遠慮なく落としてくれます。

遠慮のないのは,鳥達だけではありません。桜の葉が大好物の毛虫君達も食べた後のものは落とします(正直これが一番嫌なのですが・・・)。落ちたその場はまだ対処のしようもあるのですが,雨など降った時には手に負えません。パルサーセリエ君の隙間に・・・。

最後はもちろん落葉。他と比べれば可愛いものですが・・・。

そんなに嫌なら苦情でも言って,駐車場の場所を換えてもらえばいいじゃないか?と言われるかも知れませんが,苦情をいうと駐車場の位置を換えてもらえるのではなく,桜そのものが切られてしまうのではないかと思って・・・。それはちょっと可哀想ですし,一時でもパステル色の世界は嬉しいので・・・我慢。

13年目を向かえるパルサーセリエ君の余生,彼的には賑やかでいいのかも知れません(^^)

→ 080518「桜の木の下」写真追加。こんな心が洗われるような時は一瞬・・・
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季節の変わり目

2008年04月14日 | ちょっといいとこ,いい景色
ウィスコンシン州の州都マディソンに4泊6日で行ってきました。

あちらはまだ冬の終わり,天気があまり良くなかったせいもあって,色でいうと「灰色」って感じの印象でした。例えば,この葉を落としたオークツリーと灰色の空の組み合わせなんかは,まさに魔女かオオカミか何かが出てきそうな印象・・・。街中で見かけた咲き始めたばかりのクロッカスの紫や黄色が妙に眩しく感じたのも,周りが無彩色ばかりだったせいかと思います。

米国出身の知り合いに聞くと,北米の季節の変わり目は,大げさにいうと「今日までが冬,明日からが春」と明確に分けられるぐらいハッキリしているのだとか・・・。

それをなるほどと感じた2枚の写真

→ 4月8日
→ 4月9日

どちらも同じマディソンの南にあるモノナ湖の写真。この変わり様にはびっくりです。

個人的には,春探しが楽しめるぐらいのスピードで春がやってくる日本の方がやっぱり良いです。

追記:
ちなみに冒頭の写真は,ウィスコンシン州議会議事堂。ワシントンDCの都市計画を真似たとかで,議事堂を取り囲むように四角形の街区がつくられ,それらを貫くように議事堂から放射状に道が延びている。いかにもアメリカ・・・って感じの街でした。
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