徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

ツユクサの実験

2013年07月28日 | その他の記事
ツユクサのことは,この記事でもちょっと触れたのですが,万葉人が憧れ,儚さ,うつろいやすさを感じたツユクサの青,もう少しじっくり見てみたいと思って,ちょっと実験を試みてみました(笑)

まずは,職場までの途中の田んぼの畔に生えていたツユクサを,数本摘み取ってきました。

その上で花弁を集めて絞ってみたのがこの写真です。鮮やかな青がとっても印象的です。

ツユクサの青はアントシアニン系の化合物らしいですが,人工的な色でもこの青はなかなか無いのでは?と思うぐらい鮮やかです。

ただ,この青は退色しやすい上に水溶性,数日経過するとご覧の通り少し退色(思ったより自然な退色は少なかった感じ)し,水に通すとすっかり・・・。

手に入れることの出来ない青,うつろいやすい青,という訳です。

ただ,この性質(鮮やかな色だが,水溶性で退色しやすい性質)は,染物などの下絵描きなどには重宝されているようです。

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藍善戦

2013年07月23日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
ベランダ藍の近況です。数えられるほどしか芽が出ず,芽が出た双葉もそのまま1ヶ月以上変化なしだった時には,半ば諦めていたのですが,何とか様になるぐらいまでには成長してきました。

こうなってくると多少色気が出てきて,この夏も種子採取だけではなく,プチ生葉染めぐらいにはチャレンジしてみようかと考え中です。

とはいえ,もう少し葉が茂ってきて,4つの株が競い合う雰囲気が出てきてからでしょうか。

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朝顔日誌2013「三株確定」

2013年07月21日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
朝顔日誌です。16日の開花以後,一輪ずつぐらいのペースですが,大輪の普通朝顔の鉢で開花が続いています。

で,今日の段階,普通朝顔の鉢で選別し育てきた三株の品種が確定しました。最初に咲いた「水月」に続いて「縞吹雪」,今日,「縞吹雪」の二輪目と一緒に咲いた写真の「飛火野」,お馴染みの三種ではありますが,三つが全部違うのは上出来かと思います。

まだ咲き始めで,百点満点の花とは言えない感じですが,蕾も増えてきましたので,今後に期待です。

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ベランダのメダカたち

2013年07月20日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
本ブログのペット(観賞魚)系の話題と言えば,金魚に関する記事なのですが,飼っている数(匹数でも飼育容器数でも)で言えばメダカの方が多かったりします。

で,写真がその一つメダカバケツ。

真ん中に見える深緑色の固まりは,田んぼでお馴染みの藻類,アオミドロなのですが(水はしっかり澄んでいます),このバケツに入れたのは,水ともう一つの飼育容器メダカプランター(こちらは青水で混沌としていますが,こちらも結構な数のメダカがいます)で勝手に発生し増えてしまったアオミドロを取り除き,このバケツに移しただけだったりします(メダカは一切入れていません)。

では何故?こんなにメダカがいるかというと,取り除いたアオミドロに卵がついていたからだったりします。

昨年の夏にせっせと取り除いたアオミドロには結構な数のメダカの卵が付いていたようで,そこから帰った稚魚が大きくなったのがこのメダカバケツだったりします。

ご覧のとおり,黒メダカや緋メダカだけではなく,白や青など様々な色のメダカがいます(メダカの色素の話はこの記事を参照)。よくみると同じ緋色や白,青の中でも微妙に色合いが異なりなかなか面白いです。

で,これが最後,最近出来たばかりのメダカ鉢,もともとはこの春,生まれた金魚の稚魚のための鉢だったのですが,ついメダカバケツやメダカプランターから卵や稚魚を救出してしまって(親魚の沢山いるバケツとプランターは,沢山卵も産み付けられますが,ほとんどの稚魚は大きくなる前に親に食べられてしまいます),現在,かなりの数の稚魚が育っています。

こんなに殖やしてどうするのでしょうか(笑)

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土用の入り

2013年07月19日 | こよみ・四季・歳時記
今日は土用の入り,最近ちょっと食べるのが躊躇われる雰囲気になってきた鰻に結び付けた土用の丑の日ばかりが注目されますが,個人的には「土用」の考え方はとっても素敵だと思っています。一つの季節が終わり新しい季節が始まるまでの季節の緩衝期を静かに過ごす,暦の上では夏(火)から秋(金)へという訳です。

まあ,とはいえ,夏バテ注意であることにはかわりないので,栄養のあるものを・・と思い,モロヘイヤをお浸しにしてみました。ネバネバがいい感じです。

土用の話は過去に結構詳しく書いてますので,こちらを参照下さい。

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朝顔日誌2013「開花」

2013年07月16日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
朝顔日誌2013,お待たせしました,この夏の一輪目の開花です。

お馴染みの大輪の「水月」。行灯の内側にあった蕾なので少し皺の多い感じですが,爽やかな空色は健在です。

これからしばらく,朝起きてベランダに出るのが楽しみな季節が続きます。

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練習なしの夏本番

2013年07月09日 | ちょっといいとこ,いい景色
平年よりも随分早く梅雨が明けてしまったと思ったら,一気に猛暑,練習もなく夏本番です。

職場までの途中の定点撮影地点も,空も田んぼも平地林も「夏っ!」って感じです。

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DAi DAi ALE

2013年07月07日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
週末,関東はこの夏一番の暑さ(平年より15日も早く梅雨が明けてしまったみたい・・),ちょっと外に出ただけで汗でシャツが張り付く感じです。

ってな訳でこいつの出番かな?と冷蔵庫を物色。

常陸野ネストビールのだいだいエール。

以前にこの記事で紹介したことのある筑波山麓の最北のみかん「福来みかん」を使ったエール。

柑橘の爽やかな感じが暑さを吹き飛ばしてくれます。

→ 木内酒造

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朝顔日誌2013「支柱旋回」

2013年07月06日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
梅雨も終盤,ベランダの朝顔たちもそれぞれのペースで成長中。

大輪の普通朝顔は,一段目の支柱のリングを一回りし,二段目に到達。小さいながらも蕾がちらほら確認出来るようになってきました。七月中頃には最初の花が咲いてくれるでしょうか?

変化朝顔の正木系統は,摘心後の子蔓が一段目のリングを旋回中,摘心をしていない出物系統は,くねくねと曲がりながらもまっすぐ上に伸びているので,手近な支柱に軽く絡めてやっています。

開花を待つこれからの数週間が一番楽しい時かも知れません。

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藍に光明

2013年07月05日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
3月の播種以降,苦戦が続いていたベランダの藍(タデアイ)にも少し光明が差してきた感じです。

まあ,先に紹介したコレと比べたらまだまだなのですが,少し藍っぽい雰囲気になってきました。葉の中央部にある黒い斑もしっかり分かります。

反省も含めて分かったこととして,藍は肥沃な土壌を好む作物で,沢山の肥料を必要とするということ(藍の有名な産地,徳島県の吉野川下流域は,吉野川が毎年のように氾濫を繰り返していた地域で,とっても肥沃な土壌に恵まれた地域でした)。そんなつもりはなかったのですが,イヌタデとかのイメージがあって簡単に育つものと思っていた節が無きにしもあらずです(^^;その証拠に追肥をやってから成長が随分と良くなった気がします。加えて,日当たりも重要みたいで,西向きの我が家のベランダでは午前中を中心に十分な日射が得られなかったことも苦戦の理由だったかも知れません。

ともあれ,少し明るさが見えてきたので,スロースタートですが,ここから頑張ってもらおうと思います。

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月草

2013年07月04日 | こよみ・四季・歳時記
梅雨も終盤戦,西日本は結構降っているみたいですが,関東は天気がすぐれない日が多い割には,意外と降っていない感じです。

写真は,梅雨の晴れ間に撮影した畦に咲くツユクサ,惚れ惚れするような青です。

このツユクサ,「月草」と呼ばれ,万葉の人々も魅了していたようで,万葉集には沢山の月草を詠んだ歌があります。

例えば

「月草に 衣は摺すらむ 朝露に 濡れてののちは うつろひぬとも」

「月草の うつろひやすく 思へかも 我が思ふ人の 言も告げ来ぬ」

詠んでいる内容は違いますが,どちらにも「うつろう」という言葉が一緒に歌われています。

このツユクサの青を手に入れられないだろうかと考えたのは,万葉の人々も同じだったようで,確かに一時は布や衣などに青を移すことは出来るのですが,ツユクサの青はアントシアニン系の化合物で,染まっても直ぐに退色してしまうそうです(花そのものも朝顔と同じく明け方に咲き,昼には萎んでしまう)。

ただ,この儚さ,うつろいやすさも万葉人の琴線には触れたようで,沢山の歌が詠まれることになったという訳です。

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麦から始まるエトセトラ番外編-ハトムギ-

2013年07月03日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
小麦と大麦で終わるつもりだったのですが,麦から始まるエトセトラ番外編です。

お茶は好んで飲みますが,この時期はこっちのお茶もいいですね。

という訳で,小山市にある直売所で購入してきた小山市産のハトムギで煎れたハトムギ茶。爽やかに香ばしい感じがとってもgoodです。

ハトムギは漢方薬(ヨクイニン)としても有名で,古くから様々な効果(消化機能向上,抗腫瘍作用,利尿作用,保湿作用,美白作用など)があると言われてきました。飲めば美肌になるでしょうか(笑)

ちなみにハトムギはジュズダマの栽培種だったりします。

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穂高天蚕糸 in 安曇野・塩尻巡検

2013年07月02日 | ちょっといいとこ,いい景色
2ヶ月ぐらい前のネタになるのですが,安曇野・塩尻巡検からの記事です。

安曇野では屋敷林や景観協定地区,拾ヶ堰などを中心に回ったのですが,当日,現地で手に入れたガイドブックをみて,ちょっと面白そうと思って立ち寄ったのが「安曇野市天蚕センター」。

天蚕(野蚕ともいう)は,ヤママユガという主にクヌギやナラの葉を食す大型の繭をつくる蛾のことなのですが,対になる言葉を聞いた方が分かりやすいです。「天蚕」と対になる言葉は「家蚕」。家(家畜としての)の蚕に対して,天然・野生の蚕という訳です。ただ,食草が違うのでお分かりの通り,別の種類。

卵から幼虫を育て,繭及び次代に繋ぐ卵を採取する一年の生業の流れをビデオで視せてもらったのですが,クワの葉も採取してくる形で蚕室だけで完結するカイコ(家蚕)と比べると,ヤママユガ(天蚕)は丁寧に仕立てたクヌギ畑(飼育林)に,一定数ずつヤママユガの卵を付けていく作業(山付け)から始まり,繭を採取するところまでが屋外,何となく魚の養殖に似ている感じが面白いです。

蛾や飼育法の違いは上記のような感じなのですが,繭から採取される糸は,天蚕糸は家蚕糸(通常の絹糸)と比較して,写真のように淡い翠色で光沢があります。こうした特徴を生かして,着物の刺繍などによく用いられてきました。加えて,糸自体が強く丈夫で伸縮性を有するので,「天蚕三代」と呼ばれ,天蚕糸で織られた織物は親・子・孫と三代で使えたといわれています。一方で,伸縮する糸は織るのが大変難しく,熟練の技を要したそうです。

明治中期の最盛期には,3000haから800万粒もの繭が生産されていました。しかし,その後,病害の流行や災害などにより衰退,戦争の影響も受け,一度は途絶えてしまったそうですが,戦後に穂高町の働きかけにより飼育が復活し,現在に至るそうです。

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