お休み気味の徒然ブログ。少しずつですが,再開していければと思っています。
秋も深まり十一月は菊の季節,各地で菊花展が開かれています。朝顔やチューリップなどと並んで,種類も多くとってもディープな菊の世界。高校までを過ごした市の花が菊だったこと(というか,校長先生の趣味だったのだと思いますが(笑))もあって,小学5年の時に三本仕立ての本格的な菊を育てた経験があり,親近感の湧く花の一つだったりします。
さて,この秋もちょこっと菊花展を覗いてきました。今年は,都内でも有名な湯島天神の菊まつりを訪ねてきました(お仕事柄,引き続きの「学業成就」も祈願です)。2年前に訪ねて新宿御苑の菊花展に比べると小さく感じてしまいますが,十分見応えのある感じでした。
今回,掘り下げるのは,写真の黄金色と深紅の組み合わせがとっても印象的な菊。「巴錦(ともえにしき)」という品種です。
この菊,加賀藩の殿様が命名したと言われている品種で,江戸の浮世絵師,葛飾北斎も好んで描いたという品種,今でも愛好家は多いようで,湯島天神の菊まつりでも写真の大作りを始め,いくつか展示されていました。あわせて,初めて知ったのですが,観賞菊の品種の寿命は結構短い(十年以内,年月を経過すると,花が小さくなったり,草丈が伸びにくくなったりで,育てにくくなるそうです)そうで,その意味で北斎の時代から続く品種は珍しいのだそうです。
一つの花で江戸時代まで思いを馳せることが出来るのは,なかなか楽しいです。
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巴錦(ともえにしき):湯島天神
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北斎巴錦(殿様菊)について:公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会