徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

高山茶筌

2014年12月24日 | ちょっといいとこ,いい景色
十年以上前,大学生の頃に通った奈良県生駒市高山地区。当時、最上流にある溜池へ調査に通っていて,竹が多いなぁ~ぐらいで,ほぼスルーだったのですが,高山地区は,日本で生産される茶筌の約9割(現在は100%)を生産する地域らしいことを最近知りました。その歴史は室町時代,わび茶を完成させた村田珠光まで遡るというから,かなりディープ。人や技の面が中心ではあるものの,雪はほとんど降らないが,冬場はぐっと冷え込む内陸の気候,京都・大阪・奈良がほぼ等距離という恵まれた立地など,ここでないと駄目だった理由もしっかり。

写真は,茶筌作り体験(最後の上編(うわあみ)という糸で根元をしっかりさせる工程だけですが)の途中の図。

→ 高山地区は,茶筌や茶道具だけではなく,竹製の編み針も有名だとか,品質が良く世界各地に輸出しているとか。

ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菊人形 in 笠間

2014年11月16日 | ちょっといいとこ,いい景色
菊人形にはトラウマとまでは言わないが,あまり良くない思い出があった。

子供の頃,住んでいた場所の近所に私鉄が経営する遊園地があり,よく親に連れて行ってもらっていた。この遊園地,夏はプール,冬はスケートリンクといった感じに季節ごとに目玉企画があって,秋は,大河ドラマとタイアップした菊人形展が毎年行われていた。であるからして,秋にこの遊園地に訪れると,乗り物などアトラクションに行く前に,必ず菊人形展を観なければならず,早く遊びたかった子供時分の自分には,菊人形観賞の時間は早く終わって欲しい時間であった訳である。

そんなちょっと苦い思い出があったその遊園地の菊人形展が,菊師の高齢化と後継者不足により九十六年の歴史に幕を下ろしというニュースを聞いたのは十年前の2005年。子供時分に比べると随分と菊人形に近付いた自分の嗜好もあって,とても残念に感じたことを記憶している。

故郷の遊園地の菊人形展は終わってしまいましたが(有志やボランティアレベルでは現在も継続中),世の中に菊人形がなくなった訳ではなく,他にも有名な場所(福島県二本松市や福井県越前市などは有名)はあって,茨城県笠間市の笠間稲荷大社の菊祭りもその一つ。規模はそれほど大きくはないが,やっぱり大河ドラマ(今年は「軍師官兵衛」)のシーンを再現している菊人形たちをとっても懐かしく観賞してきました。

ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏に向けて

2014年05月29日 | ちょっといいとこ,いい景色
自転車で職場に向かった際などに定期的に撮影(コレとかコレ)している定点撮影地点。

今朝は初夏を感じさせる眩しい日差しと空。夏がすぐそこまで来ている感じです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TSUKUBA WINERY(仮)

2014年05月27日 | ちょっといいとこ,いい景色
これもちょっと時間差の記事。

つくばにもワイナリーを始めようとしている場所があるという情報をネットで見つけ,ドライブがてら訪ねてみました。

場所は筑波山の麓の北条地区(北条地区は2年前に竜巻による被害があった地区です)。県住宅公社の未処分住宅用地を県内の民間企業が買い取り,活用しているようです。現在は垣根造りでワイン用の葡萄品種が2haほどの園地で育てられていますが,将来はレストランやワイナリーの構想もあるらしいです。

筑波山と葡萄畑の組み合わせもなかなか素敵です。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桃色の絨毯

2014年04月17日 | ちょっといいとこ,いい景色
絨毯シリーズの最後は桃色。

職場まで途中にある空き地。数年前から芝桜が植わっていることは知っていたのですが,ついに一面覆いました。ちょっとやり過ぎ感はありますが圧巻です。

ピンク色がお好きな方なら(笑)

ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

濃黄の絨毯

2014年04月07日 | ちょっといいとこ,いい景色
絨毯シリーズの2つ目は濃黄。

職場の圃場。小松菜の菜の花です。この圃場は昨年は麦の系統試験が行われていたのですが,今年はお休み。

この菜の花もこの後,鋤込まれ,土を肥やし,来年以降の試験に備えます。

ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薄紅の絨毯

2014年04月02日 | ちょっといいとこ,いい景色
しばらく,サボっていたblogの集中投稿。春先の写真を絨毯シリーズと銘打って投稿。

最初は薄紅。宿舎の八階からの眺めです。満開のソメイヨシノの上から眺める贅沢を昨年知ったのですが,これも恐らく見納め。

皆さんも建物のすぐ側で咲く桜を見つけたら是非,上から眺めてみて下さい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早朝のグラデーション

2013年11月20日 | ちょっといいとこ,いい景色
いつもより一時間ぐらい早く目が覚める。普段なら「もう少し」を選択するのですが、そういえば・・と思い、東の空を観に宿舎の最上階へ。

彗星は見えるような見えないようなでしたが、幻想的な早朝のグラデーションが見れました。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一入の喜び-阿波藍巡検-

2013年08月31日 | ちょっといいとこ,いい景色
書きたいネタは沢山あるのですが,なかなか更新する時間がなく,少し遅れての記事です。

夏休みに実家に戻った機会を利用して阿波藍の本場,徳島県吉野川下流域(藍住町,板野町,石井町)に行ってきました。

明石海峡大橋と鳴門大橋を渡ればすぐと思っていたのですが,大阪市内で渋滞に巻き込まれ,4時間近くかけて阿波の国に辿り着いた感じで,あまり長くは滞在出来なかったのですが,一応,主たる目的は果たせました。

その主たる目的が「阿波藍」。今年は色々な方向から「藍」にこだわっているので,本藍の本場,吉野川の下流域には,是非,行きたかった訳です。

本当は,藍が栽培されている畑が見たかったのですが,それは,藍の刈取りが終わった後だったこともあって,叶わなかったのですが。藍住町の歴史資料館「藍の館」で,阿波藍を使った藍染め体験をすることは出来ました。藍染め体験とはいっても,染める布や染液等含めて,ほとんど準備されているので,染めの下準備(絞りなどの模様の準備)から最後の仕上げのアイロンがけまで,30分程度,とっても簡単でした。

→ こんな感じのところで,染めました。

簡単ではありましたが,個人的には思った以上に興味深く感動した感じで,染めた布を水洗いし,写真の鮮やか藍と白の模様が表れた瞬間などはドキッとするほどでした。

それから,印象的だったのは,吉野川が作った複雑な高低差と中小の川の流れ。毎年のように決壊と氾濫を繰り返してきた暴れ川吉野川と上手く付き合う方法が,肥沃な土壌と水を必要とする藍の栽培と藍染めだったのでは?と思いました。

→ 現代の名工たちの技術が支えます

→ 手ぬぐい掛け軸にしてみました。思ったより様になってます。

ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2年ぶりの歴博

2013年08月17日 | ちょっといいとこ,いい景色
二年ぶりに佐倉の国立歴史民俗博物館(歴博)に行ってきました。

今回は,2年前は展示入れ替え中で,この春,リニューアルオープンした第4展示室(民俗)を見学するが主目的(歴博はしっかり見ると,とても一日では見切れません)。気合いの入った展示に圧倒され,「これが民俗学なんです!」というメッセージがビシバシ伝わってくる感じです。

写真は,もう一つの目的,歴博内にある「くらしの植物苑」の毎夏恒例の「伝統の朝顔」展,我がベランダの変化朝顔もこの企画展を訪ねたことからスタートしました。丁寧に育てられた種々様々な朝顔たちの美しさ,興味深さは格別です。

ちなみに「くらしの植物苑」は,こんな感じで,人との関わり,用途で植栽場所を分け,公開するという一風変わったコンセプトの植物園(苑)です,こちらも興味深いです。

→ 国立歴史民俗博物館

→ くらしの植物苑

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

首かけイチョウ

2013年08月16日 | ちょっといいとこ,いい景色
実は8月から勤務先が変わってドタバタ気味で,ちとblogの方はスローダウン気味。

写真は,新たに毎朝通勤途中に通るようになった(別に通る必要はないのですが,健康と心の栄養のために,通るのを日課にしました(笑))日比谷公園内に植わるイチョウの大木。

「首かけイチョウ」というちょっと物騒な名前が付いていますが,日本初の本格的な(洋風)公園「日比谷公園」の設計者本多静六氏が,道路拡張のため伐採される予定だったイチョウの巨木を,首をかけて公園内に移植したということで,この名で呼ばれています。

見事な枝振りと樹形には惚れ惚れしてしまいます。この秋は首かけイチョウの黄葉が見られそうです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練習なしの夏本番

2013年07月09日 | ちょっといいとこ,いい景色
平年よりも随分早く梅雨が明けてしまったと思ったら,一気に猛暑,練習もなく夏本番です。

職場までの途中の定点撮影地点も,空も田んぼも平地林も「夏っ!」って感じです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

穂高天蚕糸 in 安曇野・塩尻巡検

2013年07月02日 | ちょっといいとこ,いい景色
2ヶ月ぐらい前のネタになるのですが,安曇野・塩尻巡検からの記事です。

安曇野では屋敷林や景観協定地区,拾ヶ堰などを中心に回ったのですが,当日,現地で手に入れたガイドブックをみて,ちょっと面白そうと思って立ち寄ったのが「安曇野市天蚕センター」。

天蚕(野蚕ともいう)は,ヤママユガという主にクヌギやナラの葉を食す大型の繭をつくる蛾のことなのですが,対になる言葉を聞いた方が分かりやすいです。「天蚕」と対になる言葉は「家蚕」。家(家畜としての)の蚕に対して,天然・野生の蚕という訳です。ただ,食草が違うのでお分かりの通り,別の種類。

卵から幼虫を育て,繭及び次代に繋ぐ卵を採取する一年の生業の流れをビデオで視せてもらったのですが,クワの葉も採取してくる形で蚕室だけで完結するカイコ(家蚕)と比べると,ヤママユガ(天蚕)は丁寧に仕立てたクヌギ畑(飼育林)に,一定数ずつヤママユガの卵を付けていく作業(山付け)から始まり,繭を採取するところまでが屋外,何となく魚の養殖に似ている感じが面白いです。

蛾や飼育法の違いは上記のような感じなのですが,繭から採取される糸は,天蚕糸は家蚕糸(通常の絹糸)と比較して,写真のように淡い翠色で光沢があります。こうした特徴を生かして,着物の刺繍などによく用いられてきました。加えて,糸自体が強く丈夫で伸縮性を有するので,「天蚕三代」と呼ばれ,天蚕糸で織られた織物は親・子・孫と三代で使えたといわれています。一方で,伸縮する糸は織るのが大変難しく,熟練の技を要したそうです。

明治中期の最盛期には,3000haから800万粒もの繭が生産されていました。しかし,その後,病害の流行や災害などにより衰退,戦争の影響も受け,一度は途絶えてしまったそうですが,戦後に穂高町の働きかけにより飼育が復活し,現在に至るそうです。

ブログランキング・にほんブログ村へ


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麦から始まるエトセトラ-栃木の二条大麦-

2013年06月18日 | ちょっといいとこ,いい景色
麦秋はすっかり過ぎてしまいましたが,麦から始まるエトセトラ後編です。

前回は小麦でしたが,今回は大麦です。

写真は,栃木県南部,渡瀬遊水池の北に位置する栃木市の大麦畑の景色。大麦には大きく分けて二条大麦,四条大麦,六条大麦,裸麦の4つの種類があり,日本では,ビールの主原料に用いられる二条大麦と,麦茶などの原料に用いられる六条大麦,裸麦の栽培が盛んです。写真は二条大麦です。少し近づいてみると,こんな感じでふわふわの穂がとっても印象的です。(もっと近付くとこんな感じ

栃木県は明治の頃から二条大麦の栽培が盛んで,100年を越える歴史があります。近年でも約15万haの栽培面積を有し,全国第1位の生産を誇っています。

二毛作や水田輪作の中に位置付けられており,故にこんな景色も結構見かけます。ちなみに小麦と比べるとこんな感じです。

国内のビールメーカーと契約栽培が行われており,良質の麦芽を供給しています。

是非,栃木県産の二条大麦のビール,飲んでみたいものです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

屋敷林 in 安曇野・塩尻巡検

2013年05月21日 | ちょっといいとこ,いい景色
「安曇野」と言えば,北アルプスとか,湧水とか,道祖神とか,わさび田とか,色々思い浮かべられると思うのですが,個人的には「屋敷林」だったりします。

大学の後輩が,安曇野の屋敷林を扱った研究を行っていたことも理由の一つですが,昔から屋敷林のある家には憧れがあります(お屋敷に住む時点からもう無理なのですが(笑))。ってな訳で,事前に少し調べていくつか廻って来ました。

で,ベストショットです。多様な樹種で構成されるとても立派な屋敷林(安曇野の屋敷林は高木や中低木も含めて樹種の多様性が高いそうです),目の前の田んぼはちょうど田植えの準備中でした。屋敷林のむこうに,ほんの少し見える雪を残した常念岳と白く輝く雲の組み合わせがとっても素敵です。

もっと詳しく知りたい方は以下のページへどうぞ。

安曇野の屋敷林/景観あづみの

ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする