徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

萱島駅の大楠

2012年12月31日 | ちょっといいとこ,いい景色
年末年始、実家(大阪)の方に戻って来ています。

例によって、実家に戻ると関西方面で行ってみたかった所へ足を伸ばす感じで、早速遠征です。

遠征先での記事はまた日をあらためて書くつもりですが、まずは途中に立ち寄った萱島駅駅の大楠を紹介。窮屈なところを突き抜けている大楠なのですが、実はこの写真の場所は私鉄の高架ホームだったりします。

高校の3年間、この私鉄を使って通っていたので、懐かしい感じではあるのですが、ここまでして御神木を残したことには、やっぱり感心です。

続きはありますが、とりあえず、今年はこの記事が最後になりそうです。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

→ ちなみにホームの外から見るとこんな感じ

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七色唐辛子

2012年12月26日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
福来みかんのことを以下の2つの記事で紹介しましたが,

→ 北限の蜜柑畑の理由(わけ)(2012年11月25日)

→ 福来みかん(2012年12月6日)

福来みかんを使った品で最古参は実は写真の七味唐辛子だったします。

七味唐辛子の唐辛子以外の副材料に陳皮(ミカンの皮)がよく用いられていることはご存じの方も多いかと思いますが,その陳皮の代わりに福来みかんの皮が用いられているという訳です。先の記事でも紹介したように,皮の香りがとってもいい福来みかんですので,香り高い七味唐辛子が出来るという訳です。

ちなみにこちら(関東)では「七味唐辛子」ではなく「七色(なないろ)唐辛子」と呼びます。

ローカルな要素が織り込まれた調味料,なかなか素敵です。

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地表面の神秘「霜柱」

2012年12月16日 | こよみ・四季・歳時記
クリスタルのような霜柱

大阪出身の自分には霜柱はかなり珍しい存在だったのですが,つくばでは毎冬よく見かけます。

その理由は,つくばが結構内陸に位置しているために冬場はグッと冷え込み氷点下になることも多いから・・ということもあるのですが,関東一円に広がる土壌(関東ローム層)が霜柱の出来やすい土壌ということが関係しているらしいです。

ちなみに,4日続けて冷え込むと、この写真のように4階建てみたいになるみたいです。

追記(2012年12月25日):もっと冷え込むと一晩で5cm近くに,これは霜柱というより霜毛(笑)

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斑入りに魅せられて「草木錦葉集」

2012年12月15日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
朝顔,花火,和の色,金魚・・こだわりの要素に深く掘り下げていくと必ず「江戸」というキーワードが出てくる。約三百年間平和な時代が続いたから・・だけでは説明の付かない面白い話が沢山あり,興味は尽きない。

例えば・・

「斑入り」という言葉はご存じでしょうか?本来単色(緑色)である植物の葉の一部が白や黄色になったもの(多くはクロロフィルの欠如によるもの)のことをいい,園芸品種などにおいては貴重なものとしてもてはやされます。

江戸が世界でも類を見ない園芸都市であったことは有名で,今ではちょっと想像が付かないレベルのディープな園芸文化が存在していました。特筆されるのは,美しいものを愛でるだけではなく,変わったもの,奇異なものをとにかく追求するという方向性が存在していたこと,このblogでも何度か紹介している「変化朝顔」はこのベクトルの最たるもの。

美しさを兼ね備える奇異な植物の特徴である「斑入り」がその対象にならなかったはずはなく・・。

江戸の園芸文化が多くの植物に魅せられた愛好家によって支えられていたことも有名なのですが,「斑入り」にも魅せられてしまった愛好家がいました。

江戸後期を生きた幕臣,水野忠暁がその人,「斑入り」に魅せられて,「草木錦葉集」という世界で初めての斑入り植物の図鑑まで作ってしまったそうなのですが,驚くべくは彼が生涯で集めた斑入り植物の数,約3,000種,この数は情報網や流通が発達した現在においても驚異的な数だとか・・。

何がそこまで・・とは思いますが,個人的には好きなベクトルです。

ちなみに「草木錦葉集」は,以下の国立国会図書館のデジタル化資料で見ることが出来ます。精緻で美しい図画もさることながら,整理された膨大な情報に驚かされます。

→ 国立国会図書館デジタル化資料「草木錦葉集 緒巻1巻前編3巻後編3巻」

参考文献:小笠原左衛門尉亮軒『江戸の花競べ-園芸文化の到来-』青幻舎

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なかなか落ちない葉

2012年12月12日 | こよみ・四季・歳時記
ここ数日の厳しい寒さで,モミジバフウとか,イロハモミジとか,近所の落葉樹はすっかり葉を落としてしまった感じなのですが,この木の葉は,茶色い枯れ葉になってしまっても全く落ちる気配を感じさせません。

カシワの木のことは,「柏餅」を記事で取り上げた時に一度書いていますが,今回は落ちない葉の方にクローズアップ。

枯れ木のような見た目は,お世辞にも良いとは言えない感じですので,街路樹や公園樹には向かない感じなのですが,写真の木のように農家等の庭先では結構見かけることが多いです。

何故かというと,カシワの木が縁起のいい木だと考えられているからです。以前の記事にも書きましたが,このなかなか落ちないカシワの枯れ葉は,来春,新葉が芽吹く直前まで木に残ります。この様子を「代が途切れない」,「家系が途切れない」様子に重ねあわせ,「子孫繁栄」の象徴と考えた訳です。なかなか見事な発想です。

ってな訳で,木枯らしに吹かれても,彼らは地面に落ちることなく,新葉にバトンが渡せるまでここで頑張る訳です。

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日本一の夕日

2012年12月11日 | ちょっといいとこ,いい景色
ちょっと前になりますが,一泊二日で松江に行ってました。

写真は宍道湖に浮かぶ「嫁ヶ島」

以前にこの記事で紹介した夕日予報はこの景色に沈む夕日を観るためのもの。

冬至が近いこの時期かなり南寄りに沈むようで,この方角みたいです(この写真は早朝なので,太陽は反対側でした)。

→ 松江 宍道湖夕日予報「宍道湖夕日ギャラリー」

確かに日本一の夕日かも知れません。

次の機会には是非宍道湖に沈む夕日,観てみたいものです。

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福来みかん

2012年12月06日 | こよみ・四季・歳時記
先日の記事「北限の蜜柑畑の理由(わけ)」で紹介した戦利品の写真,何か変と思った方がいたらすごいです(^^)

実は先日の写真のミカンの山は,写真のように分かれます。左側はご存じ「温州みかん」,右側は筑波山の周辺で古くから育てられていた伝統的な品種で「福来みかん」と言います(名前がとっても縁起がいい感じです)。日本固有の柑橘であるタチバナの仲間のようなのですが,筑波山の周辺の行くと庭のある少し大きな家には大抵植わっています。味は温州みかんに比べると少し酸味が強い(さっぱりしていて美味しいですが)のですが,皮を中心に香りがとてもいいのが特徴です。この特徴を活かして,和菓子やお酒,調味料など色々な特産品が作られています。

例えばこれは「福来氷」という寒天を使った和菓子(最近,お気に入りでよくお土産に使っています)。

例えばこれは「福来みかん酒」というお酒,このblogでも何度か紹介している筑波山の麓にある稲葉酒造場が造っています。

筑波山と先人の知恵が生み出した北限みかん,それを活かした筑波の特産品,つくばもなかなかやります。

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