色の話の第2弾は,この色。
紫(むらさき)
古くから高貴な色として尊ばれてきた色。聖徳太子が定めた冠位十二階で,最も高い位「大徳」の冠の色がこの「紫(濃紫)」。江戸の頃も「本紫」と呼ばれるこの紫色は禁制とされた。
紫が数ある色の中でこうした位置付けにあったのは,鮮やかさと落ち着きの両方を兼ね備えた色調もさることながら,染料としての希少性に起因していると言われています。
もともと,紫の染料として使われていたものは,ムラサキと呼ばれる植物の根(紫根:しこん)。この紫根は大変貴重なものであり,なおかつ染める工程も非常に手間のかかるものであったため,染め上がった色自体も,貴重な色として尊ばれという訳です。
現在は,化学染料が普及し,どんな色も簡単に得ることができるようになりましたが,天然染料しかなかった時代には,ほとんど目にすることの出来ない色だったのではないでしょうか。
で,写真のテーブルクロスは,その紫根染を伝統的な染技法のもとに復活させ,染め上げたもの,写真では伝わりにくいですが,引き込まれるような深みのある紫は,化学染料では真似できない気がします。
→ 紫根染 資料室
紫(むらさき)
古くから高貴な色として尊ばれてきた色。聖徳太子が定めた冠位十二階で,最も高い位「大徳」の冠の色がこの「紫(濃紫)」。江戸の頃も「本紫」と呼ばれるこの紫色は禁制とされた。
紫が数ある色の中でこうした位置付けにあったのは,鮮やかさと落ち着きの両方を兼ね備えた色調もさることながら,染料としての希少性に起因していると言われています。
もともと,紫の染料として使われていたものは,ムラサキと呼ばれる植物の根(紫根:しこん)。この紫根は大変貴重なものであり,なおかつ染める工程も非常に手間のかかるものであったため,染め上がった色自体も,貴重な色として尊ばれという訳です。
現在は,化学染料が普及し,どんな色も簡単に得ることができるようになりましたが,天然染料しかなかった時代には,ほとんど目にすることの出来ない色だったのではないでしょうか。
で,写真のテーブルクロスは,その紫根染を伝統的な染技法のもとに復活させ,染め上げたもの,写真では伝わりにくいですが,引き込まれるような深みのある紫は,化学染料では真似できない気がします。
→ 紫根染 資料室