徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

桔梗ヶ原のテロワール in 安曇野・塩尻巡検

2013年05月27日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
安曇野・塩尻巡検,塩尻編です。

こちらはどっぷりワインな世界です。国産のワインに興味を持つようになって,一度は行ってみたいと思っていた場所が「塩尻・桔梗ヶ原」。山梨県の勝沼などと並んで醸造用ブドウの産地で,多くのワイナリーが集中する地域であることはもちろんなのですが,桔梗ヶ原は,土地(気候)と品種がしっかり結び付き,独自のテロワールが形成されてきた地域であることが何より行ってみたいと思った理由。

で,「桔梗ヶ原」といえば「メルロー」です。

メルローは,カベルネ・ソーヴィニヨンと共に,フランス・ボルドー地域を代表する赤ワイン用のブドウ品種,桔梗ヶ原に初めて導入されたのは1952年,五一わいんさんが山形のブドウ酒メーカーを訪ねた際に譲り受けた枝を接木で育て始めたのが最初,初期の頃は育ってきた苗木が凍害で枯死するなど大変苦労があったそうです。ちなみにこれが桔梗ヶ原でもっとも古いと言われている五一わいんさんの農場の一画に1956年に植えられたメルローの古木。

三方に山に囲まれた段丘状の地形,冷涼で雨の少ない気候,苗木作から始まった果樹栽培の技術と品種に,醸造技術が合わさり,一つの形を作ってきました。

ナイヤガラやコンコードなどのメルローが導入される以前から栽培されている北米品種,近年多く導入されているメルロー以外のヨーロッパ系の品種も多く栽培されていますが,各ワイナリーが一押しにしているのは,やっぱりメルローだったりします。

という訳で写真は戦利品というか,見学料代わりに購入した桔梗ヶ原のワインたち,しっかりこの記事にならって,「長野県原産地呼称管理制度(NAC)」に認定されたワインを3本選んでみました。左から信濃ワインさんの2008年産の信濃桔梗ヶ原メルロ,井筒ワインさんのNACメルロー2012,五一わいんさんの2011年産の塩尻ナイヤガラ。素敵です。

ちなみに,桔梗ヶ原は2012年は非常にブドウの出来が良かったそうです。これから少しずつ2012年産のワインが出てくるようになると思いますので,2012年の桔梗ヶ原産の見つけたら是非,試してみて下さい。

→ 信濃ワイン
→ 井筒ワイン
→ 五一わいん

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屋敷林 in 安曇野・塩尻巡検

2013年05月21日 | ちょっといいとこ,いい景色
「安曇野」と言えば,北アルプスとか,湧水とか,道祖神とか,わさび田とか,色々思い浮かべられると思うのですが,個人的には「屋敷林」だったりします。

大学の後輩が,安曇野の屋敷林を扱った研究を行っていたことも理由の一つですが,昔から屋敷林のある家には憧れがあります(お屋敷に住む時点からもう無理なのですが(笑))。ってな訳で,事前に少し調べていくつか廻って来ました。

で,ベストショットです。多様な樹種で構成されるとても立派な屋敷林(安曇野の屋敷林は高木や中低木も含めて樹種の多様性が高いそうです),目の前の田んぼはちょうど田植えの準備中でした。屋敷林のむこうに,ほんの少し見える雪を残した常念岳と白く輝く雲の組み合わせがとっても素敵です。

もっと詳しく知りたい方は以下のページへどうぞ。

安曇野の屋敷林/景観あづみの

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石竹日誌「開花・五分咲き」

2013年05月19日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
「開花直前」から少し間があいてしまいましたが石竹日誌です。多くの株がすでに開花していて,かなり賑やかになっています。病気や害虫の被害等もなく,とっても丈夫で育てやすかったです。トラブルといえば,洗濯物が風で落ちて,茎が何本か折れるというベランダ故にトラブルがありましたが,それもなんなくリカバーした感じです。

初期の頃に,この記事などで,ちょっと違った雰囲気の株があることを話題にしていたのですが,どうやら花の種類だけ見れば,全て違う子のようです。ちなみに最初に違う子と呼んでいた株の花は,鉢の中央で咲いているピンク色の花,花びらがしっかり別れていたり,単色だったり,特徴的な雄しべとか,やっぱり他とはちょっと違います(ナデシコの原種に似た雰囲気があるようです)。

向かって右側の株の開花はまだまだこれから,もう少し楽しめそうです。

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巨匠が愛した景色 in 安曇野・塩尻巡検

2013年05月17日 | ちょっといいとこ,いい景色
少し経過しましたが,GWに1泊2日で長野に行ってきました。

よく訪ねているイメージはあったのですが,仕事や合宿,修学旅行などが多く,完全にプライベイトで予定を組んでいくのは初めてだったかも知れません。

とは言っても,北海道・岩手・福島に次ぐ面積を誇る長野県,2日程度ではほんの一部しか訪ねられないということで,今回は安曇野と塩尻を訪ねてきました。

記事なりそうなネタは結構あるのですが,まずは,北アルプスと安曇野を一望出来る長峰山からの景色です。

この景色は,1970年の5月12日に昭和を代表する文豪の川端康成,井上靖と日本画の巨匠・東山魁夷が揃って訪れ,「残したい静けさ美しさ」と言葉を残したことで有名。

雲は少しかかっていましたが,残雪の残る北アルプスと田に水が張られ始めた安曇野の景色は圧巻でした。

ちなみに,この写真で中央部に映っている水田から穂高を眺めた景色はこんな感じ,視点しても視対象にしても素敵です。

→ 長峰山展望台からのパノラマ写真

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朝顔日誌2013「発芽」

2013年05月14日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
朝顔日誌です。芽切り(発芽しやすいように予め,種子を傷つけておく)の効果もあってか,播種したものは,ほぼ全て発芽した感じで,大変賑やかです。

大輪の普通朝顔の方は,二粒ずつ三カ所,変化朝顔の方は,二粒ずつ六カ所に植えた感じです。どちらも最終的には三株ずつにして育てていくつもりなのですが,変化朝顔の方がかなり多めに植えているのは,変化に富んだ出物系統を見つけるため。正木系統(変異が単純でどの株からも種子が採取できる)と出物系統(変化に富み種子が採取できない株もある)は,双葉(子葉)の段階でも見分けることが可能で,本葉まで見ればほぼ分けることが出来ます。

写真でいうと右側の茶色鉢が変化朝顔の種子を蒔いた鉢なのですが,双葉が縮んで他とは少し雰囲気の違うものが2つほど混じっていることが分かるかと思います。これらは,恐らく出物系統かと・・・。

すくすくと・・とは呼べない感じの成長過程かとは思いますが,どんな花をつけてくれるか今から楽しみです。

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水鏡

2013年05月08日 | ちょっといいとこ,いい景色
つくばは連休の前後がちょうど田植えの季節。

あちこちに水鏡が出来るこの時期は自転車で走っていても,とても気持ちがいいです。

写真は職場までの途中のお気に入りポイントからのもの。国道沿いのモミジバフウの並木を外側から眺められる場所です。田植え直後の水田に映る街路樹の新緑と五月の青空が素敵です。

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藍とは切っても切れない関係

2013年05月06日 | その他の記事
藍(インディゴ)にこだわる中で外すことが出来ない衣類があります。

それが写真のジーンズ。

とは言え,ジーンズなんて掘り始めると大変なことになるので,とりあえず,あくまで藍へのこだわりの中でちと触れます。

インディゴが深く関係するのは正確にいうと,ジーンズというよりはデニム生地。デニム生地とは,インディゴにより染色した綿糸を縦糸に,染色を行っていない綿糸を横糸に綾織りをしたもの。デニム生地やジーンズが世の中に登場し,広まり始めた20世紀初頭には,すでに合成のインディゴ染料が広く普及していたので,天然の藍が使われることはほとんどなかったのですが,ジーンズやデニムが藍(インディゴ)と切っても切れない関係にあることは確か。

ちなみに写真のジーンズは,日本製ジーンズ発祥の地,岡山県倉敷市児島で生まれた純国産ジーンズブランド「桃太郎ジーンズ」。惚れ惚れするような深い藍色,素敵です。

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くりたわせ

2013年05月01日 | 日本酒・ワイン・酒・食材・旬
今期二本目の新茶頂きました。

前回と同じく種子島産のお茶です。一本目のこの記事で少し触れましたが,今回は「くりたわせ(栗田早生)」という品種,一本目の「松寿」の親にあたる代表的な極早生品種です。何となく親近感を抱いて,今期の二本目に選んでみました。

明治の頃,静岡から種子島に取り寄せられた在来種から選抜と試験を重ね,昭和41年に奨励品種となったものです。「くりた(栗田)」というのは在来種の種子を種子島に取り寄せ,選抜の重ねた親子の名から取ったもののようです。

澄んだ水色と後口も含めたさっぱりとした感じは秀逸です。

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