徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

アサザは語る

2006年06月27日 | ちょっといいとこ,いい景色
週末,祖父のお見舞いに四国へ。帰りに高松で勤める先輩を訪ねる。あいにくの雨の中だったが,一度観ておきたいと思った久米池というため池に案内してもらう。

写真の水草の名は,アサザ。湖沼,ため池などに生育するミツガシワ科の多年生水草,ハート型の葉を持ち,夏には黄色い花を咲かせます。かつては私の住まいの近所の霞ヶ浦においても広く分布していましたが,現在は大きく減少してしまっています。全国的にも減少しており,香川県で自生が確認されているのは,この久米池のみ(久米池では内潜堤工事や定植等も含めた保護活動が行われています)。原因は,水質の悪化,湖岸のコンクリート化,水位の人為的な改変・・・。かつては日本全国何処にでも見られた水草がレッドリストに名を連ねる状況が,日本の水辺環境の変化を物語る。

そんな日本の水辺環境を霞ヶ浦から,アサザを守ることから変えて行こう!というプロジェクトを紹介。

→ アサザプロジェクト
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ベランダ探訪

2006年06月21日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
ベランダが広くなったので,食料でも生産するか。ってな感じで,お休みがちだった大きめのプランターの土を入れ替え,ルッコラの種を蒔いた。3週間弱,面倒らしい面倒もみていないのだが,しっかり育ってくれて,ルッコラサラダを堪能させてもらった。ゴマの香りが香ばしい。今度は何を育てようか・・・(^^)
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金魚の穴

2006年06月20日 | 朝顔・金魚・花・園芸・ アクアリウム
昔から興味を持ったことには,とりあえず,ずぶずぶと深みにハマってみないと気がすまない性格で,蘊蓄と呼ばれるものが湧いてくるまで掘り進んできた。なので,いまだに色々なところに深い穴が開いたままになっている。先日,昔掘った穴を再度掘り始めたのだが,この穴は結構深く,まだまだ掘り進めそうだ。

金魚に関する本やHPを見ていると,系統図のようなものによく出くわす。ご先祖様のフナから拡がっている矢印の先には,真っ黒なデメキンもいれば,背びれのないランチュウもいる。金魚の特徴は,何といってもこの品種の多様さ,単純に色の違いだけではなく,体型,ヒレの形,目や頭の瘤など,そのバリエーションは驚くほどです(品種の数は100種類以上だそうです)。ただ,この品種,犬や猫などのように,しっかりと固定されたものではなく,同じ色の同じ品種をかけあわせても,違った形質を持つ金魚が数多く生まれるほど,曖昧で移ろいやすいもの,それ故に金魚の品種の維持は,一にも二にも選別なのだそうだ。

そんな選別淘汰の歴史の中で生まれた金魚の品種のうち,国の天然記念物に指定されているものがいることをご存じだろうか。高知県の「土佐金」,愛知県の「地金」,島根県の「南京」,どれもその地域で飼育されている希少な品種で,ペットショップなどでは見かけることはまずない。

注目すべきは,その飼育方法,「土佐金」は,最大特徴である大きく反り返って尾を作り出すために,わざわざ丸い鉢で育てる。「地金」は,六鱗と呼ばれる口先と各ヒレの6箇所が赤く、他の部分は白いという特徴を作り出すために,稚魚の鱗をヘラではがして色素細胞を除去し育てる。とっても残酷な気はしますが,これが突然変異から始まった「金魚」の歴史なのだと思います。

そんなことは,露知らず,水槽から飛び出しそうな勢いで,主人に「餌くれ!」と強請る我が家の金魚を紹介。先日,写真で紹介した琉金と一緒に買ってきた「茶金」。中国で作られた品種で,渋ーい茶色になるはずなので,「茶衣(チャイ)」と名付けてみました。
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日常の疑問×専門知識=ミステリー

2006年06月18日 | 本と音楽の話題
日常,感じている何気ない疑問や謎を,特定の学問や専門知識で解き明かすと,ミステリーになる。殺人事件が起こらなくても,探偵が出てこなくても,作者が提示した事柄に読者が疑問を抱き,それが一定の過程を経て,解き明かされれば,ミステリー小説になるのである。

って訳で,会計学で解くミステリーにハマっている。別に転職を考えている訳でも,副業を考えている訳でもないのだが,ただ,これまで自分とは全く縁のなかった会計学という学問によって,日常の疑問が解き明かされていく過程が新鮮で楽しい。

→ 山田真哉『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』光文社新書

→ 山田真哉『女子大生会計士の事件簿』角川文庫
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越後妻有アートトリエンナーレ2006

2006年06月14日 | ちょっといいとこ,いい景色
調査等で度々お世話になっている越後妻有で,この夏,3回目の大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2006」が開かれます。2000年始まった野外アートの祭典も,とりあえず3回目の今回でひと区切り。豊かな自然に雪国の営みと文化が重ねられてきた場所にアートなの?と,賛否両論はあるようですが,「自分たちの住んでいる場所にはアートではない」も含めて,いろいろな新しい試みが芽吹き,育ちつつあります。

今回は,過去2回の130点の作品に加え,200点の新たな作品が作られます。特に廃校や空き家などの地域で使われなくなった不動産を活用した作品が多く作られるようです。

もし興味がありましたら,是非,足を運んで,感じてみて下さい。

→ 大地の芸術祭 -越後妻有アートトリエンナーレ2006- 【7月23日~9月10日】
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