元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

ラーメン研究会 代表、原達郎氏が来店

2004年12月12日 | れいんぼ~情報
九州ラーメン研究の第一人者、原達郎さんが
当店のラーメンを食べに来店してくれました。
ラーメンに関する評論、歴史に関しては九州一
でしょう。ローカル誌や、FBSめんたいワイドの
ラーメン作りでは協力され、毎週 読売新聞の
夕刊にラーメン・コラムと大活躍されています。
原さんの著書、九州ラーメン物語は大反響を呼び、
来春にでも第2弾発売が決定しているらしいです。
 昼間のピーク集客が過ぎ去り、1段落した頃
原さんから電話頂き、当店の立地の悪さからか、
かなり道に迷われて来店されました。
福岡からの来店客は、必ず迷うみたいで、
中には唐津市内を2時間彷徨ったお客様までいました。
 あいさつもソコソコに、「まずラーメンお願いします」
と言われ、通常と同じく一麺入魂で作りました。
当店のラーメンは料理製法、ラーメンセオリーに、
反した邪道な製法を多様しています。
そもそもラーメンは、邪道さが進化を生んだ
代表格ですから、既存のラーメン製法では、新たな
ラーメン表現は生まれません。
例えば、昆布ダシは沸騰直前に昆布取るのが常識ですが、
当店はわざと煮詰めています。ヌメリを出す事で、より
複雑、難解な味になるのです。
 スープも醤油ラーメンでは、清湯スープが主流で、濁らせない
のが常識ですが、当店は2日がかりで20時間煮込んだ
物が営業用スープですから、濁っています。
トンコツラーメン屋勤務時代の経験から、長時間煮込む事で
深みコクを生む事を学びました。久留米の呼び戻しに近い、
ガラの入れ替え、前日スープと新たなスープのブレンドを
しています。一般の醤油ラーメン屋みたいに、
朝1仕込んだスープで営業では、ボディーが弱く、
トンコツ主流の唐津では見向きもされなく思いました。
しかし、煮干し、カツオダシをとるぐらいの弱火で、
トンコツ(ゲンコツ、背ガラ、豚足、背あぶら、豚もも肉)
鶏がら(胴ガラ、もみじ、鶏皮)を20時間ですから白濁はしません。
他店みたいに、チャーシューダレを元ダレにはしていません。
元ダレには豚風味は無く、魚介風味を強めています。
 さて、それらの邪道とも言える、他に類が無く、関東や
喜多方風では無い、醤油ラーメンを原さんに食べて頂いた。
名刺交換後、何やらインタビューみたいに色々聞かれました。
屋号の由来、修行経験、生年月日、メニュー説明・・・、
丁寧にメモりながらのインタビューでした。
「今度の記事で載せるから」えええ!マジで!すげー!と
心で叫びました。原さんの新聞コラムと、来春発売の本で、
当店を紹介して頂けるらしいです・・。
本当にありがたいです。僕のラーメンを、原さんに食べて頂けた
だけでも光栄極まりないのに、活字として掲載されるとは
驚きでもあり、いい思い出作りになります。
店内掲示用サインを求めましたら、「そえだけは、勘弁して下さい。」
と恐縮され、本にサインをして頂きました。
サインは不慣れなのか、店内に貼られる事が
評論家の立場上問題なのか分からないですが、今後有名人
の来店無さそうですから残念です。
帰られたら、他のお客様が「今の誰?有名人?」と聞かれ、
説明しましたら「マジで~!俺もラーメンサイト運営していて、
かなり九州中食べ歩いてるんですよね~。握手してもらいたかったな」
と言われましたので、原さんから頂いた4冊の本のうち1冊差し上げました。
 原さんにはこの場を借り、感謝いたします。ありがとうございました。
たいしたサービスも出来ませんでしたが、またのご来店
お待ちしております。