中山茶臼古墳の次の目的地は岡山県総合グラウンドにある津島遺跡。この遺跡は1968年(昭和43年)の発掘調査において全国で初めて弥生時代前期の集落と水田が隣接して発見された著名な遺跡です。その後、2005年(平成17年)の「晴れの国おかやま国体」の開催に伴う岡山県総合グラウンドの再整備の際に改めて発掘調査が行われ、弥生時代後期の高床式倉庫の建築部材などが検出されました。つまり、この遺跡の上に岡山県総合グラウンドがあるということです。
国の史跡指定に伴って行われた遺跡の整備工事が2009年(平成21年)に完成し、竪穴式住居や高床式倉庫のほか、湿地や水田部分が再現されています。加えて遺跡からの出土品は、岡山県総合グラウンド陸上競技場のメインスタンド内に設けられた「遺跡&スポーツミュージアム」に展示されています。復元遺跡とこの博物館を楽しみにしていたのですが、なんということでしょう、、、
この日は土曜日。陸上競技場では地元J2のファジアーノ岡山の試合があり、ミュージアムが休館になっていたのです。
実は当初は津島遺跡には初日に来る予定にしていたのですが、直前の行程見直しで二日目に変更したのです。事前の調べでイベント開催時はミュージアムが休館になることがわかっていたのに、行程見直しの際に確認を怠ってしまい、この結果となってしまいました。結局ミュージアム見学をあきらめて復元された遺跡を見学するのみとなりました。ああ、残念。
水田跡。
畔できれいに区画されているのがわかります。
湿地。
向こうにスタンドが見えます。
竪穴式住居と高床式倉庫。
シンボルモニュメント。
陸上競技場の場所を流れていたと考えられる川の岸辺から出土した弥生時代後期のものと思われる多量の建築部材をもとに、津島遺跡のシンボルとして復元された建物です。
せっかくなので、遺跡&スポーツミュージアムを紹介しておきましょう。
津島遺跡の紹介では、スタジアム改修時に行われた発掘調査の出土品(縄文時代後期~鎌倉時代)や地層の剥ぎ取り標本が展示されるとともに、地下展示として陸上競技場調査区で出土した弥生時代の建物の出土状況がそのままに再現されています。
スポーツ関連では、人見絹枝氏の足跡をたどる展示として、1928年アムステルダムオリンピック800mで日本人女性として初めて獲得したメダルのレプリカや各種大会での優勝杯などが展示されるとともに、有森裕子氏の活躍を紹介する展示として、バルセロナ、アトランタオリンピックで獲得したメダルのレプリカや、アトランタで着用したゼッケンなどが展示されています。
ぜひ見たかった。残念。
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